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40代になって初めてきちんとゲイであることに向き合い始めた人のnote

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40代になって初めてきちんとゲイであることに向き合い始めた人のnote

マガジン

  • ゆるく繋がるLGBTQ+座談会

    • 42本

    性自認はX、性嗜好は全部の『nora』と、バイで既婚者のカミングアウトチャレンジャー『shade』が、マイノリティを強みにフラットな世界を目指します✨ セクシャリティに関する日常、関連作品、これまでの体験をゆるーく、呟きたいと思います。 回りと違う、なんかモヤモヤ、近くに相談できる人がいなくて。そんな方たちと繋がりたい💕「LGBTQ+」当事者の方のご参加、いつでも大歓迎! バラさなくても日常生活に問題がない私たちが、敢えて風をおこす理由に共感いただけると嬉しく思います。(アライの方にも読んで頂けると嬉しいです!)

最近の記事

ゲイとかストレートとかどうでもいい

今振り返れば、自分にとってカミングアウトとは、周囲に告白するという手段を使った、自分自身とちゃんと向き合わない姿勢におさらばすることだったのだと思います。 幼少の頃から、ゲイであることに気づいてはいましたが、はっきりと認められませんでした。ずっと曖昧にしてきました。それが苦しくて、正直でありたいと思ってカミングアウトしましたが、一番正直でありたかったのは、自分自身に対してなのだと思います。 自分がゲイであることを認め、ゲイの知り合いをつくろうとマッチングアプリを始め、その

    • カミングアウトして、たぶんよかった

      このnoteでカミングアウトの経緯や、その中で起こったことを綴ってきました。 子どもの頃からゲイであることは気づいていましたが、40代前半になる今まで、周囲の誰一人に明かしたことはありませんでしたし、自分の中でもきちんと向き合わずに曖昧にしてきました。 それでもなんとか生きてきたのですが、30代後半ぐらいから、急に不安な気持ちになったり、落ち込んだりすることが増え、このままだと人生が閉じていくような感覚に襲われました。 そんな時期に、今思えば何かの導きなのかと思ってしま

      • 性格の多くは幼少期につくられる?③

        ↓前回の記事 小学生時代、ゲイであることに薄々気づいてもいたし、男子が興味を持ちやすいスポーツやゲームなどに関心が持てず、女の子と遊んでいる方が楽しかった。でも周りの目を考えて男子とも遊ばないわけではない。そんな中途半端な立ち位置でいたら、どちらとも仲良くなりきれない自分がいました。親友のような存在がいない、心の底から楽しんで遊べる友達ができないのは、自分にとってコンプレックスで、自分はダメな人間なんだ、たとえ多少勉強ができても、大人からいい子の評価をもらっていても、自分は

        • 性格の多くは幼少期につくられる?②

          前回の記事↓ たいしてつながっていませんが、せっかく①を書いたので②も一応書こうと思います。 僕がこの記事のタイトルのようなことを考えるきっかけになったのが、以下のアダルト・チルドレンに関する本です。 僕の親は毒親のような人たちではまったくなく、ちゃんと愛情を持って育ててもらったと思っています。でも、ゲイであることに真正面から向き合わずに40歳まで生きてきてしまった。カミングアウトはしていない人でも、若い頃から自分がゲイであることは認めているも多いです。そんな中なぜ自分

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        記事

          回避依存だとわかって整理がつきました

          このnoteに書かれていることが、見事に彼の言動と重なって。カウンセラーの方からも「回避性が強い」と言われていたので、そうだろうとは思っていましたが、確信に変わりました。 それにしても以前のオンラインチャットの人も、カウンセラーの方に話したら同様に「回避性が強い」と言われたので、二回連続回避依存的な人に惹かれてしまいました。 オンラインチャットの人も、距離の詰め方がものすごく上手で、思わず「人たらしですね」と言ってしまったほど。日頃からよく周囲から「人たらし」と言われるよ

          回避依存だとわかって整理がつきました

          きっと回避依存、自分は意外と平気

          「元気だけど、心は閉じています」と告げられて連絡を絶って1か月以上。 ふと思い立って、連絡を入れてみました。 この1か月、もちろん寂しさや悲しさや怒りもあったけれど、意外と平気に過ごせて、自分なりの成長を感じました。 ゲイであることに自分なりに向き合う(あいまいにしない) →周りに嘘をつく機会を減らす。できないことはできないとはっきり認識できたり、逆にゲイとしてのやり方でできることはする →自分の人生を少し主体的にとらえられるようになった →以前のように人生が閉じていくよ

          きっと回避依存、自分は意外と平気

          孤独に向き合う時間

          彼に「心が閉じている」と告げられてから、一切の連絡を取っていません。もう2〜3週間経つのかな。最後に会ってからは、一月半ぐらい経過してしまいました。 おそらくもう終わっているのだろうと思いますが、このまま自然消滅させるのが良いのか、折を見て連絡を入れてみるのが良いのか、連絡を入れるならどんな内容を入れるのか迷ってしまい、結局時の流れに身を任せています。 自然消滅はあまりに悲しいので、もう終わりにする?とは聞きたいところです。さらに何を聞こうかと考え出すとら恨み節ばかり出て

          孤独に向き合う時間

          悲しいけれど、比較的健やかな気持ち

          恋人だと思っていた人との話の続きです。 もう1ヶ月会っていないし、先週「元気だけど、心が閉じている」と告げられてから、LINEのやりとりもなく。基本的に自分からはしばらくは送らないつもり。「またそのうちご飯も行きましょうね」とはありましたが、どうなるでしょうか。 でも言ってしまえば、彼は、いくら忙しいとはいえ、一カ月会わなくても平気だし、日々LINEしなくでも大丈夫だということ。 出会った当初は、むしろ彼から次いつ会う?と聞かれていました。昔のLINEも遡ったら、チャーミ

          悲しいけれど、比較的健やかな気持ち

          続いているのか、終わっているのか

          前回、恋人のような人との顛末について書きました。 3週間ほど会っておらず、LINEもこちらから送らなければ送られてこない状況。 久々のLINE。元気にしてますかー? と送ったら、 元気ですけど、心は閉じています。と。 この返事が来た時に、あ、もう終わりなのかなと思って、じゃあ、さようなら、とでも送ろうかと衝動的に思いましたが、思い直して以下のように送りました。 閉じているのは俺に対して?いろんなことに対して? 記事はそこで終わっていましたが、翌朝次のように返事が

          続いているのか、終わっているのか

          心を閉じる感覚とは

          ゲイのマッチングアプリで出会って8ヶ月ほど。恋人のような関係(少なくとも僕はそう思っていました)の人の話は前に書きました。 出会った当初は、むしろ彼からのアプローチの方が多くて、会いたい、話し足りなかった、よく笑ってうれしかった、とか嬉しい言葉をたくさん言ってくれました。 女性とお付き合いしたことはあるものの、本当に相手の方に申し訳ないですが、当時自分の心はちゃんと入っておらず、そういう意味では初めて恋愛感情が通じ合った感覚で、恋する幸せとはこういうことなのかと、40代に

          心を閉じる感覚とは

          性格の多くは幼少期につくられる?①

          記事のタイトルは、単なる逃げかもしれないけれど、最近感じていることです。 なぜゲイであることを曖昧にしてきたのか 昨年の年初に、自分がゲイであることにきちんと向き合い、周囲にも言いたいと思える人にはカミングアウトすると決めました。 その上で、なぜ40代になるまで、ゲイであることを認め、向き合うという選択肢を取れなかったのかが、自分の中で引っかかっていました。 たしかに簡単なことではありません。特に私の学生時代や、社会人になった頃は、まだまだ簡単にゲイであることを表明で

          性格の多くは幼少期につくられる?①

          人より20年遅れて人間関係を学ぶ

          もし読んでいただける方がいるなら申し訳ないのですが、今回の記事は特に構成など考えずに、ツラツラと出てくる言葉をそのまま記していきます。今の自分の迷いや気持ちをそのまま記録していきたくて、です。 マッチングアプリでゲイの知り合いをつくる ゲイであることを、自分ではっきりと認めて、伝えたい人にはカミングアウトして、自分の人生を取り戻す一年にすると決めた去年。 その中の一つのアクションが、ゲイのマッチングアプリに登録して、今まで一人もいなかったゲイの知り合いをつくる、というこ

          人より20年遅れて人間関係を学ぶ

          人生で初めて恋愛感情と向き合った

          オンラインチャットの彼との話は、これで終わりにします。 一生モノの出会いの終わり 音信不通からのチャット復活。そしてまさかのインスタ交換。このまま一歩一歩進んでいけば、もしかしたら実際の知り合いになれるんじゃないか。自分の人生を変えようと試みるきっかけをくれた人と友人となり、今後の人生の中で付き合いの深さはわかりませんが、その関係を多少なりとも続けられたらどれだけ幸せなことか。行動することでこうやって未来は開いていくのか。そんな気持ちでした。 当時のメモ日記。 しかし

          人生で初めて恋愛感情と向き合った

          ついに、リアルの知り合いに…?

          カミングアウトを決意してから、色々なことを並行して取り組んできたので、書き記したいことも色々あるのですが、一旦オンラインチャットの彼との話を終わらせてしまおうと思います。 音信不通~自分で区切りをつけるためのメッセージ 仕事の都合がつけば会えるかもしれない、という言葉を真に受け、会える確証はないものの、彼の住む地域に旅行がてら遊びに行きました。 結局予定当日になってようやく連絡がつき、ごめんなさい、と返事が。失意のまま帰宅し、その後音信不通に。 会いに行ったのが昨年の5月

          ついに、リアルの知り合いに…?

          そうだ、カウンセリングに行こう

          オンラインチャットの彼との話に戻ります。 会ってもいいという言葉を真に受けて、彼の住む地域に遊びに行ったものの会えず、結局その後音信不通になってしまいました。 もう関係は終わりなのだということを受け入れるのに、1ヶ月ほどかかりました。 素性まで明かしてもらっていたことや、生きることや趣味の話についてかなり深く話し込んでいたり、彼の方からチャットに誘われることもあったり、そして何よりも彼の人間性を尊敬していたので、「音信不通」という一方的な仕打ち(もちろんこれもこちらからの

          そうだ、カウンセリングに行こう

          いやらしさは美しさ

          自分の人生を取り戻す一年にしようと決めてから、いろんな本を読みました。 生きるとはいったいどういうことなのか、自分なりに知って考えていく助けにしたかったのです。 エーリッヒ・フロム、岸見一郎、國分 功一郎、土門蘭、ミヒャエル・エンデ、尹雄大、、 変わっていく思考のきっかけが欲しかったし、なぐさめも欲しかった。厳しい言葉も受け止める気持ちではあったし、一方で少しは今までの人生も認めてあげたかった、というのが本音で、そんな文章を本の中に探していました。 早川義夫さんのことは知

          いやらしさは美しさ