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2023年は、ウクライナ紛争を分水嶺として国際秩序の主役が明確に西→東、北→南に渡った年として記憶されるだろう。 米ドルを基軸通貨とする一極支配体制の終焉に伴い、西から東への政治経済力及びソフトパワーの移動は、必然的に旧秩序から新たな世界秩序への転換を求め、地域大国を中心に現状変更を目指す新しい試みが生みだされる。 このマガジンでは、新世界秩序への競争を明示的に表す新"基軸通貨"設立への道を以下の点から取上げる。 ●中国を中心としたBRICS側の準備 ●CBDCへの世界の取組み ●ペトロドル→ペトロ元の可能性 ●グローバルサウス国家による現行の国際通貨制度改革に係る、多国間の政治経済の枠組み作り(地域通貨への通貨統合や国際決済システムの構築等)
世界の覇権体制は米ドル一極体制が予定崩壊している。その先は多極化か二極化かハイブリッドか? ウクライナ紛争以来二極化の流れが見える。 その表の役者はG7&NATO対グローバルサウスを集合するロシア&中国である。 後者は中東産油国群を主権国家連合BRICSへと取込みペトロドルに痛撃を加え、ウクライナ紛争を契機に西ヨーロッパを一極(EU)としての自立から英米従属へと追いやり、アフリカから仏勢力を駆逐し両陣営による分割(新冷戦による二極化)を進めている。 一方IMFや世銀等既存のグローバル金融機関は各国中央銀行によるCBDC化を指導・支援、23年に米ドルに代わる世界デジタル通貨を発表、インド開催のG20でAUを正式メンバーに加える事でBRICSに先立ち地域統合機関の世界金融包摂を進め、政治的に不安定なG20を足場にもう一つの多極化を進める。 世界はどうなる?その可能性を考察する記事を収録。
西から東への力の移動に伴う多極化の進展は、世界に大きな衝撃をもたらし、アフリカ地域を取巻く国際環境は著しく変化している。 アフリカでは中国の経済進出により独立以来の"新植民地主義"欧米勢力の利権が削がれてきたが、ロシア勢の安保領域への参入等により欧米利権の衰退が加速、地域の力のバランス変化が緊張を招いている。 この多極化への変化は、アフリカの政治経済統合を促進するか?アフリカ自身が主導性を持ち経済社会発展を実現する切っ掛けとなるか? ここでは、アフリカが抱える以下の問題に"多極化に向けた攻めぎ合い"がどのような影響を及ぼすかを見ながら、その考察の一助としたい。 ●世界におけるアフリカの独自性と代表性 ●野心的だが未知数の統合に向けた経済社会開発 ●林立する通貨制度と発展途上の決済システム ●地域の安全保障環境 ●債務問題の悪化 ●環境問題の悪化 ●構造的な食糧危機
ここまで不要なワクチンが、何故世界中に配給され、求めてもいない各国国民に接種が強制されるのか? その理由はグローバリストがその政治経済力を背景に作り上げた、極めて巧妙なワクチンの世界大調達&配給ネットワークにある。 このグローバルシステムを以下の切り口から眺めることで、現行のワクチン世界調達&配給の特徴を理解する一助としたい。 1 どんな命令系統ーGAVIとゲイツ財団が支配するWHO 、WHOに縛られる各国政府、WHO健康独裁実現の国際パンデミック条約実現への歩み 2 どんな資金の流れと利益供与ー各国政府の出資(各国国民の税金)&投資家からの資金調達IFFlm 3 どんな売買契約ーグローバル製薬企業と現地政府との不平等ワクチン売買契約 4 どんな配給組織ーCOVAX AMCの活動ー免責、現地契約