人生2回目の蕎麦は、憧れの「かんだやぶそば」で十一(といち)蕎麦!
「こちとら蕎麦っくいだもの」
……って、言ってみたかった~!!! 渋すぎ! だって子どもの時分から落語ファンですもの。
私は昨年末に蕎麦粉アレルギーではないことが判明して以来、積年の憧憬を胸に、落語を聴きながら蕎麦について調べてはニヤニヤする日々を過ごしています。
そして、人生2回目の蕎麦は、憧れの「かんだやぶそば」で、初めての十一(といち)蕎麦を頂きました!
「かんだやぶそば」は池波正太郎が愛したことでも知られますが、何と言っても江戸落語とは切っても切れない東京三大藪そばの本家。
「なにか、言い残すことはねえか」
と、ある男が病床で問われ、
「たった一度でいいから、蕎麦に、つゆをたっぷりつけて食べたい……」
この有名な小噺は、つゆが塩辛い藪そばから生まれたそうです。
私も蕎麦の先しかつゆにつけない江戸っ子の粋な食べ方をするぞ! と小躍りしながら、いざ、凛とした構えの店の中に入りました。
「いらっしゃいぃーーーー」
厨房も店内も見渡せるところに座った女将のやわらかい声。なんと素敵なことでしょう!
そして店員さんも、みなさんお人柄であろう親切な接客で、お店も隅々まで江戸情緒に溢れて、清潔に整っている。
ずっと憧れていた、淡い香りのお蕎麦と日本酒の組み合わせも最高でした。
幸せぇーーーーーー。
こんなに毎日楽しいのだから、今までお蕎麦を食べられなくて本当によかったです。こいつぁ、ありがてえ!