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日本で初めて上演される、ロッシーニのオペラ「ウィリアム・テル」の千秋楽_2024年11月30日
日本で初めて上演される、ロッシーニのオペラ「ウィリアム・テル」の千秋楽を聴いてきました。
出ずっはりの合唱がとにかく活躍するオペラでした。
2幕の「武器を持て!」という声に対して、群衆が返す「わー!」という声でさえ、ハーモニーが美しかった。
また、3枕の終わりの合唱に鳥肌がたちました。
何より、オルガ・ペチャレッコさんの立体的なソプラノが素圧倒的に晴らしかった!
とくにピアニッシモでその魅力は顕著で、届く声の密度はそのままで音量が繊細に細い。見事なピアニッシモを堪能しました。
2017年3月26日に鑑賞した「ルチア」で、狂乱のアリアで魅力されたことを思い出しました。
4幕での、テルが息子に矢をいる間に動かないよう悟すアリアの低いチェロの音色。また、
解放された喜びを噛み締めながらも、アルノルドの「父はいないが解放された」という言葉を内包して歌われる、勝ち取った自由を賞賛する合唱でのハーブも素晴らしいものでした。
もちろん、最大の聞きどころである最後の五重奏と合唱の迫力は、耳福の最たるものでした。
ストーリーはシンプルで、いきなり家を燃やすなど唐突なところもありますが、よい経験ができました。
頸椎の手術を控えている大野和士さんが倒れないか心配でしてが、よく振り切られたと拍手を送ります。
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(エントランスには、りんごが! 矢の先まで作り込まれており、裏側まで楽しめました)
【ききみみ日記】
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オペラ・クラシック演奏会の感想をUPしています。是非お越しいただけますとうれしいです。
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(2022年10月10日~2023年1月15日まで101回分を毎日投稿していました)