見出し画像

R.シュトラウスのオペラ、「ばらの騎士」_2017年12月3日

知らなかったー!
こんなに“豪華”で“笑える”、楽しいオペラだったなんて!

R.シュトラウスのオペラ、「ばらの騎士」を観ました。

“舞台装置や衣装が豪華で美しい、官能的で切ない貴族の恋愛物語”とは聞いていましたが、これほどまでに美しくて、何より、こんなに笑える楽しいオペラだったとは。

そして、演奏が非常に難しいといわれる曲の数々は、華やかで、装飾的な響きが煌びやかで、うっとりしました。
 
 
とくに2幕が開いたときから、お祝いムードで華やぐ宮殿に、溢れ続ける光のような旋律に鳥肌が立ち、二重奏の歌声の高揚感に魅了されました。
 
  
「一番の聞きどころ」と名高い3幕の三重唱は、ソプラノの圧倒的な美しさに、涙が溢れて止まりませんでした。

それは嗚咽をこらえるほどで、終わった後は偏頭痛と微熱が出て、降りる駅を何度か間違えるほどの余韻でした。

目に映る全てが、聴こえる全ての音楽と言葉(とくに比喩)が、美しく、笑いという刺激に満ちている......。

たとえば、主人公である元帥の奥様の寂しさは、早朝の窓の外を伝う雨の”影”で見せ、

バラの香りは「まるで天の挨拶のよう」とたとえる(成り上がり貴族の娘が、生粋の貴族との結婚を機に、急に身分が高くなることで少し調子に乗っているため、こういう比喩を使ったのかも知れません)。

大袈裟でなく、「ばらの騎士」を体験して、人生が変わったと感じます。
今、最も好きなオペラになりました。
幸せです。神さまアリアとう!


【ききみみ日記】というマガジンを作り、ここ数年のオペラ・クラシック演奏会の感想を毎日UPしています。
直近の演奏会はもちろん、ここ数年のSNSへの投稿を遡りながら、微調整しています。 よろしければお越しいただけますとうれしいです。
(2022年10月10日開始)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?