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転職回数5回のち独立した話

私は今、税理士として独立していますが、
その前は会計事務所を5回転職しています。

会計事務所は転職が多い業界ではありますが、
さすがに5回は多い!

回数を重ねるごとに
履歴書を書くのに気が重くなり、

面接で
「転職回数多いですね~」
と言われることもありました。

そんな転職人生に終止符を打つことができたのは、
理想の独立のあり方に出会ったおかげです。





独立したくて税理士になったはずが、気づけばサラリーマンになっていた

税理士を目指したのは大学4年のとき。

自由気ままに生きたいタイプなので、
「会社勤めは向かないな」と思い
将来独立できる資格が欲しかったのです。

そして経験を積むため、
初めて就職したのは地域密着型の
小さな会計事務所。

老舗の事務所でしたが
新規のお客さまの獲得が難しいのを
目の当たりにしました。

昔は「税理士」の看板があれば
営業せずともお客さまに困らなかったようですが、
そんな甘い時代は過ぎていました。

私はもともと内向的なので
「営業なんて絶対ムリだな~」と思い、
そこから大手税理士法人に転職。

独立は諦めて
サラリーマン税理士として
長く働こうと思ったのです。

「キレイなオフィスで働きたい」
「大きな難しい仕事がしたい」

ファッション誌に出てくる「丸の内女子」のような
世の中でかっこいいとされる働き方に
憧れていました。



しかしその大手税理士法人で働いて感じたのは、

「やっぱり組織で働くのは向いていない」

「周りの顔色を伺うのに疲れる」

「売上のノルマが厳しくプレッシャー」

「なんでこんな効率が悪い方法でやらなきゃいけないの?」

「目の前のお客さまより、そのお客さまの紹介者を大切にする姿勢に納得がいかない」

「毎日終電、もしくは終電逃してタクシー帰りでメンタルがボロボロ」

などなど。

どこの会社であっても
多かれ少なかれあり得る話であり、
「このくらい当たり前」「我慢できないの?」
と思われるかもしれませんが、

私はこの環境にどうしても馴染めず
ストレスでしょっちゅう体を壊し
4年で退職しました。


転職を繰り返したのち、ようやく出会った理想の独立のあり方

大手税理士法人を退職したものの、
まだ「独立」という選択肢はなく、
転職を繰り返します。

事務所の雰囲気がまったく合わず
2か月で逃げるように退職したことも。

何度転職しても
「なんか違う」を繰り返していました。

今思えば、
人のところで働かせてもらうのに
自分にピッタリの職場なんてあるはずがなく
何やっていたのかと呆れるのですが。。。


「これ以上転職を繰り返してもどうしようもない」
そんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれたのは、

たまたまamazonで見かけた
「ひとり税理士の仕事術」という本。

「雇わない雇われない働き方」
「会いたいお客さまに出会えるよう、発信で営業する」
「連絡方法を選べる」
「仕事の場所も時間も自分で選べる」

独立と言えば
「人を雇って事務所を大きくしなければならない」
「合わない人とでも合わせなければならない」
「心を殺して営業しなければならない」

そう思い込んでいた私にとって
目からウロコの発想でした。

従来の直接アプローチする営業スタイルが
向いていない内向的な人間であっても、

今の時代、パソコン1台あれば
自分の商品や考えを発信して
営業することができます。

「ひとり税理士」という働き方を選んだことで
ようやく転職に終止符を打てました。


経済的な安定は難しいかもしれませんが、
それでも自分に合った働き方を選ぶことができます。

私はずっと
「働くやつが一番偉い」
「仕事が最優先」
のような考え方に「はて?」と思っていましたが、

独立して
仕事以外の楽しみも大切にして生きることができ、
ようやく税理士を目指したときの
理想の生き方に近づくことができました。

私のように会社で働くことが向かず、
いつか独立したい、フリーランスで働きたい、
という方もご相談にのっています。


★編集後記
親知らずの周りが腫れる「智歯周囲炎」にかかりました。
痛くて食事をすることも眠ることも一苦労。
抜歯かと思うと憂鬱で仕方ありません。。。





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