「クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス―さざめく亡霊たち」 記念講演会

クリスチャン・ボルタンスキーと横浜美術館館長の逢坂恵理子さんのお話を聞いてきた。
https://www.teien-art-museum.ne.jp/programs/boltanski_lecture.html

「私たちは常に日々死んでゆく」という言葉が示す通り、死という普遍的なテーマ、忘却や消滅ということにとても関心がある方だった。

芸術作品とは、観る人がその中に自分を見出せるもの、まるでこれは私自身のことではないかと感じられるものだそうで、自然の美しさ、神とは何か、生とは何か、なぜ死ぬのか、そういう誰しもが想いを馳せるものについてこれまでずっと語ろうとしてきたとのこと。

以下、気になった言葉。
人々の心に触れたいと思って作品を作っている。答えのない問いを問いかけたい。何かをつかむのではなく、何かを感じてほしい。

自分の作品は楽譜に近い。違う形で表せる。物質的でないものに向かっている。

世の中には理解できないことがたくさんある。扉が閉じられている。
1人1人の人間は自分がいる場所でその開かない扉を探している。
正しい鍵を見つけられる人は誰もいないけど、鍵を見つけることじゃなくて鍵を探すことが大事。

不在、消滅には抗えない。
その場所に行くと亡くなった人に想いを馳せることができるように、行きにくいところに作品を作っている。行くまでの行程に意味がある。巡礼。

芸術家の夢は自分自身が作品になること。それ以外の何物でもない状態になることが理想。
#アート #ART #クリスチャンボルタンスキー #ChristianBolthanski

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