ANB Tokyo Closing Talk session『エピローグ⇆プロローグ』
12/17(土)のsession2と3に参加した。
session-2 《創作と発表にまつわる環境》
登壇:小金沢健人、羽田美恵子、Houxo Que
司会:山峰潤也
session-3 《社会とカルチャー、その接点と関係性》
登壇:小山泰介、塚田有那、津田大介
司会:山峰潤也
https://taa-fdn.org/events/2765/
session3で
「文化活動はKPIと馴染まない、どうしたらよいか」という話から津田さんが
「発想を変える。例えば北川フラムさんは越後妻有で成果を出している。文化庁でなく国土交通省とかの地域振興で予算を取ってジャンル横断的に他の省庁を巻き込んだり。そういうことをもっと小さなものにも応用できるはず」
というようなことを話されていて、私もその時フラムさんの予算の話を思い出していたのでとても興味深かった。
他にも津田さんの
「政治に翻弄されない仕組みを作る。ドクメンタとか。前任が変わると芸術祭とかなくなってしまったりするので。
あと、文化条例を作る。
シビックプライド=地域力
それがどう上がるかを関わる側が考えていくと政治家側が従わざるを得なくなる」とか、
山峰さんの
「見たことがないものを見せる場所にしたいと思っていた。見たことないものを説明しても相手に伝わらない。でもわからないことに挑戦するという機会を作らないと制度的なものに吸収されていってしまう。
文化が社会に対して何ができるか。
行き場のないものを引き受けることができる」
というようなお話が面白かった。
session2でQueさんが
「アーティストだからって免罪符にならない。アーティストが変わってる人というのはステレオタイプ。自分達がそのイメージに甘えて免罪符にしてる。
全くアートに触れてなかった人とどういう関係性を見つけて作品を作っていけるかが醍醐味だと思う。リボーンでも地元の人と一緒に作っていくうちに、いつの間にか自分の作品のように話してくれるようになった。相手の土俵に踏み込んでいく方が誠実なのではと思ってる。アートの外側の人にリスペクトを持って対応していくこと」
と話されていて、ほんとそうだなと思った。
お話めちゃくちゃ面白くて時間が全然足りなかった!
ANB Tokyoは本当に良い場所&良い取り組みだったんだなと改めて。
ここがなくなってしまうのはとても残念だけど、またどこかでこういう既定の枠に収まらない面白い挑戦に出会えるといいな。
#アート #art