あなたは自主規制の名のもとに検閲を内面化しますか

一昨日行ったキセイノセイキ展のカタログ(元々展覧会図録じゃないものを作りたいという意図があったことや、展覧会名や監修から都現美の名前が外れたことを考えるとこの言い方はほんとは違うんだけど)の刊行記念トークイベント。
http://artscommons.asia/news/858

めちゃめちゃ熱かった…!
この展覧会に実際に関わった人だけではなくて会場にいた人の熱量もすごくて、この問題に危機感を感じて真剣に考えている人がいっぱいいるんだと改めてわかった。

最初に、この本の英文編集をした奥村雄樹さんから、「規制」と「検閲」の違い、日本語では「自主規制」という言葉が「自己検閲」の意味合いを帯びていること等の説明があったのがわかり易かった。

今回の展覧会で都から貸出し許可が下りずキャプションだらけの展示になってしまった藤井光さんの
「今まで安定的に維持されている秩序に亀裂が入り不安定化する、そのことに怯える人がいる」
「今回交渉が非常に遅れたのは何故かを考えることで今後にいかせる。それは判断を下す側の論理を企画主体が使わなかったから」
「観客の可能性、未来に賭けている」
という発言と、
この本の編集に携わった田中功起さんの
「安定的な場を壊す場が生まれた方が有益では」
「アートを隠れ蓑にして直接的な表現をすることが可能」
「制約(予算とか納期とか)は表現を豊かにするけど、規制や自主規制という名のもとに行われる検閲は暴力。その人の考えを奪ってしまう。日本ではこれ(語ることを禁じるとか)がないとされている。これは問題だと思う」
という発言が印象的だった。
#アート #ART
#artistguild #芸術公社 #キセイノセイキ

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