『百年と希望』
西原孝至監督『百年と希望』を観た。
今年創立百周年を迎える日本共産党を追ったドキュメンタリー。と言うとプロパガンダ映画かと思われるかもだけどそんな要素はまるでなくて、百年のほんの一瞬を淡々と切り取った映画だった。
そこに映し出されているのは共産党の方々の日常と、コロナ禍で強行されたオリパラや困窮する人々の生活。
『ボストン市庁舎』を観た時のような、市民に寄り添った演説を聞いていると泣いてしまう…
世襲議員ばかりチンピラばかりの党とは違い、市民に近い場所で同じ目線で話を聞いてくれ、市民のために何をしなければならないかという信念を感じる方ばかりだった。
もちろん党として改善点も色々あると思うけど、政治屋ではなく政治家な姿勢を持ち合わせてる人が多い希少な政党だと思う。
私が長野で育ったことで良かったなと思うことのひとつにスポーツの地元愛がないことっていうのがあって、親や周りからの刷り込みがなかったことに感謝してるんだけど、うちの実家は同様に政党の刷り込みもなかったからこれだけはほんと良かったと思ってる。単に政治に興味がなかったからだろうけど。
大勢の人達が誰かから刷り込まれただけの漠然とした「アカ」っていう思考停止のイメージを植え付けられなかったのは良かった。
単に今を見ましょうよって話なんだけど、あの右へ倣えの拒絶反応は何なんだろな。
お年寄りはまだわかるけど若い人までだと、もっと頭使ってこうぜ!とは思う。
この映画には若い世代の今の問題が映されてるから、政治アレルギーの人にこそ見てもらいたいなと思った。
凝り固まったイメージが変わると思うから。
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#百年と希望