自己紹介② [私のスポーツ黒歴史 第二部編]
年中さんの下の子がサッカーを始めました。
初めての対外試合ということで家族で応援に行きました。
運動会気分で
レジャーシートを敷いて
お菓子も並べて
上の子と妻と楽しいひと時でした。
ところが試合が始まると(私の)状況は一転。
気がついたら叫んでいました。
応援なんかじゃなく、叫んでました。
ものすごく不機嫌になった自分がいました。
はっきりと覚えているのは(スイッチが入ってしまった)ということです。
ついさっきまでピクニック気分で上の子と遊んでいたのに
やるからには勝たないと意味がないんだよ!
なんて叫んでいる私がいました。
私は妻になだめられたというよりは叱られました。
サッカーの試合に行ったのはあの日が最初で最後でした。
それから数年後、上の子がバスケを始めると言い出しました。
近所のお友だちに誘われたようなんです。
あの忌まわしきバスケを。
仲良し姉弟でしたのでもれなく下の子もバスケを始めました。
入部してしばらくは送り迎えをするだけだったのですが
私がバスケ経験者だという話が広まり一緒にやらないか?と誘われました。
どうせ練習が終わるまで見ているだけでしたので
ちょっとだけお手伝いしようかという気持ちにはなってました。
そしてたまたま転がってきたボールでドリブルをしたところ
バスケしたい!と一気にテンションが上がるのを感じました。
ハイカットのバッシュに包み込まれる心地よい感覚。
20年以上経ってもカラダは覚えていました。
キュッという音
ドリブルの音
ナイッシュ!という声・・・
それだけでだけでよかったのに
気がついたら叫んでました。
上の子が卒業して、下の子が6年生になった頃
私のパワハラコーチぶりは最高潮に達していました。
忘れもしない夏の練習試合の一コマ。
その日もベンチから叫びまくっていた私。
4番の背番号をつけた息子のミスでボールを奪われてしまいました。
何やってんだよ!
走れよ!
奪いかえせよ!
ベンチで叫ぶ私の前を汗だくの息子が走っていきました。
が、突然走るのをやめ振り返ったんです。
ちょっと涙目のなんとも言えない寂しげな目で私を見たのです。
その瞬間
何やってんだよ俺。
自分が中学でやられたこと
同じことやってるじゃん!
でもその時はどうすればいいかわからなかった。
あっという間に息子も卒業していきました。
保護者からは、
コーチ、最近おとなしくなったんじゃない?
前みたいにもっと怒ってください。
なんならちょっとぐらい叩いてもいいですから・・・
私は何をするためにここにいるのだろうか?
バスケを教えたい?
強くして勝たせたい?
誰のため?
答えの出ない毎日が辛かったです。