見出し画像

[コラム]突撃!homesickdesignの内側✏️アートディレクター牧野の場合

普段のやりとりでは伝わりきらない、デザインが出来上がるまでの流れや岩手でクリエイティブな仕事をするということ、これまでの歩み、代表の見据える未来についてなど……。ホームシックデザインの中の人に聞きました。

牧野沙紀(アートディレクター・デザイナー)

◯役職
デザインブランディング事業部リーダー/アートディレクター/グラフィックデザイナー/デザイン講師

◯経歴
1993年大阪府生まれ、岩手県奥州市育ち。岩手県立産業技術短期大学校産業デザイン科を卒業し、デザインの力で社会貢献がしたいと思い、川口印刷工業株式会社へ入社。2018年デザイングランプリ東北の審査員を務める。クリエイティブな経験や人との出会いをきっかけに、より新しい技術や知識を身に付け社会を変えていきたいと思うようになりhomesickdesignに入社。

詳しいプロフィールはこちら→

牧野沙紀プロフィールはこちら→


印刷会社のインハウスデザイナーとして6年勤めたのちメンバーの一員になった牧野。入社のきっかけにもなったお客さんとの"距離の近さ"は魅力の一つだと語ります。

同じデザイナーという職業でも、営業を挟まずクライアントと直接やりとりをする働き方に戸惑いはありませんでしたか?

印刷会社時代はお客さんの顔が見えない働き方が自分には合っていないように感じていました。なので営業部の人と仲良くなった上で、現場に同行させてもらったり、自ら声を上げて仕事をいただいたり、積極的なアプローチをしていたように思えます。もともと人と接することが好きなので、ホームシックデザインでの戸惑いはほとんどなく、むしろお客様と話せて楽しい!と素直に感じました。

お客様とのヒアリングでは、どのようなことを心がけていますか?

要件や条件だけではなく、「特徴」を掴み取ることに集中しています。この言葉が何回も出てきたなとか、この話題を話すとき難しそうな表情をしていたなとか。その場ですぐにアイデアを見せたり提案して反応を見たりもしますね。お客様の持つ特徴はとても大事で、提案の仕方や進め方も変わってきます。例えばはじめてデザインを依頼するお客さんであれば不安も多くあると思うので、丁寧なやりとりはもちろん必要ですし、さまざまな案をお見せすることで「楽しいな」「お願いして良かったな」と思ってもらえるよう心がけています。気配りを忘れずにお互いに気持ちよく進められる関係を築くことで、実際に出来上がるもののクオリティーや、お客様自身の満足度にも必ず繋がっていくと思います。

「最近はiPadなどデジタルでもラフを描きますが、やっぱり紙に描くのが好きです!」

クオリティーといえば、ラフの質と量は社内デザイナーの中でも抜きん出ていますよね。

個人的な話になりますが、子供の頃から文章を読むのが苦手で。高校の授業も先生によっては文字しかない板書もありますよね。それを自分の頭で分かりやすく表現しようと思って、歴史上の人物の似顔絵を描いて関係性をノートに書いていくとか。図式化したり、情報を整理したりすることは小さい頃から習慣化されています。落書きに近いのかな。私は特にロゴの最初の提案はモノクロのラフでお見せします。ヒアリングの後、キーワードを出して、紙の上にわーっとたくさんスケッチをするんです。その中から可能性がありそうなものを丁寧に描いていきます。初期のラフ段階からお客様にお見せすることで、デザインが出来上がっていく過程を見てもらいたいなと思っています。一緒に作り上げていく感じですね。

岩手を拠点にする理由はありますか?

私にとって盛岡は住みやすくちょうど良い街です。それに今はオンラインも発達して、どこにいてもできる仕事が多くなりました。もし必要だったら県内でも県外でも現場に私は行くぞ!といつも考えています。ということで岩手から出る必要がなかった、というのがしっくりくる理由かもしれません。

ご依頼としてはやはり岩手の案件が多いですが、岩手らしさを意識しますか?

岩手らしくなければ、みたいなことを考えたことはありません。案件によって変わってきます。その土地らしさがあった方がいい場合はその土地について調べ表現していきます。とはいえ、その土地らしさをしっかりと表現したほうが効果的なのか、コンセプトや魅力を見せた方が効果的なのか、その都度判断していますね。

造形力が高いと社内でも評価を集めている。
スピーディーにたくさんのラフスケッチを提案し、
それをもとにクライアントと対話していく。

デザイナーとして日頃から大切にしていることはなんですか?

大切にしていることは学び続けることですね。色々な手法や技法を日頃から試しておくこと。いつか出会うお客さんのために、なるべく出来ることを増やしておいた方がいいと思っています。ここぞという時にぱっと出せるようにしておく。それはアナログ表現なのかもしれないし、デジタル表現、動画とかモーショングラフィックなのかもしれない。そのために日々表現の幅を広げていくっていうのは大事なのかな。実験的に取り組んでそれを楽しむというか。自分自身が楽しみ続けるっていうことも大事にしています。あとは、実際にいろんな場所を訪ねてたくさんの人とコミュニケーションを取ることは昔から変わらず行っています。デザインだけではなく話しやすい相談相手のようになれたら。そういった人との関係性も大切にしています。

日々の原動力はなんですか?

デザインに対して大変だと感じたことはほぼなくて、どちらかというと悔しいという気持ちで毎日過ごしているんです。なのでそれが強い原動力かな。その原動力となる魅力的なデザインを生み出すメンバーと働ける環境はありがたいです。とはいえ、でもやっぱり悔しい!私もやってやる!と毎日思っています。

アートディレクターの牧野と、代表の清水。

〜おわり〜
企画編集:安部結


インタビューが読める会社概要パンフレットのDLはこちらから→

[コラム]突撃!ホームシックデザインの内側✏️代表の清水の場合はこちらから→(編集中)