1年で東大のリスニング0点から満点にする方法
こんにちは! 東京の私立・成蹊高校から東大理科一類を受験、一浪して合格したマツザキです。現役時、浪人時も得意科目として、数学のできなさを補ってくれたのが英語です。しかし、高3の3月に初めて東大の過去問を解いたときは全く歯が立ちませんでした。今回は東大の英語のリスニング対策に絞ってお話ししようと思います。
初めはただただ長さに圧倒される
東大の英語の試験時間120分のうち、リスニング問題が放送されるのは30分。30分ぶっ通しで流れるのではなく、A、B、Cの3つの大問に分かれており、一つの英文が2度放送されるため、連続で聴きとる必要がある時間は3~5分ほどです。
とはいえ、全くリスニング対策をせずに3〜5分の英語を聞くと、その長さに圧倒されるでしょう。私が初めて東大のリスニングに挑戦したときは、対策を何もしていませんでした。そのため頑張っても30秒程度で振り落とされ、あきらめてほかの設問を解いた記憶があります。センター試験のリスニングではほぼ満点をとれていたため、私は当時かなりショックを受けたのを覚えています。
『キムタツリスニングBASIC』で地盤を築く
早急にリスニング対策をしなければまずい、と思った私は次の日から『キムタツの東大英語リスニング BASIC』に取り組み始めました。この教材を使って取り組んだことは
1)徹底的なディクテーション
この教材は他の「キムタツリスニングシリーズ」や東大の過去問と比べ、語数の少ない英文が多く収録されています。この教材を使って、英文全体のディクテーション(聞こえてきた英文をそのまま書きとること)を行いました。
まず、設問に目を通し(いわゆる下読み)、設問に答えるために英文全体を2〜3回聞きます。次に、英文の再生をこまめに止め、同じところを何度も聞き直しながら、英文を書きとっていきます。スペルがあやふやなものも、いちいち調べずそのまま書き、どうしても聞きとれないところはカタカナで書いていました。
そして、自分の書き取ったものと、テキストのスクリプトを照らし合わせます。間違って聴きとってしまった部分はマークしたり、誤って聴きとった内容をスクリプトの下に書いていくことで、次の音読の作業がより意味あるものになると思います。
2)全部覚えてしまうまで音読
書き取りが終わると、音読にうつります。
まずは、スクリプトを見ながらある程度読めるようになるまで一人で音読。次に音を流しながら頑張ってついていき、CDと一緒に音読。最後は目を閉じて流れる音声を後追いしながら音読(シャドーイング)。
この際、CDの音声と同じように発音するよう注意していました。an appleは「アン アップル」ではなく「アナッポー」、のように英語では音がつながって発音されます。このように表記と発音がずれるところや聴きとれなかった箇所は特に意識して発音練習を行いました。
慣れるまでは収録された音声になかなかついていけず、シャドーイングできるようになるころには、英文を丸暗記してしまっていました。一つの文章を終えるのにすごく時間がかかるので、毎日取り組んでも一冊終えるのに3か月以上かかったと思います。
リスニング力はついたが、本番では聴きとれず
夏頃にはBASICを卒業し、『灘高キムタツの東大英語リスニング』を始め(ディクテーションは設問の答えになるところのみに限定した)、着実にリスニング力はついてきていました。(写真は現役時の第2回東大実践模試)
ところが、センター試験を前にして、理科や地歴の対策に追われ、毎日取り組んでいたリスニングをさぼり始めてしまいました。その結果、センター後も、勘を取り戻すことができないまま本番に突っ込み、リスニングについては成果が発揮できずに終りました。
ここで皆さんにお伝えしたいのは、
1)共通テストや私大入試を理由にリスニング対策をさぼらないこと
2)本番では音声は聞き取りにくく感じる
ということです。2)に関しては個人差があると思いますが、緊張や焦りから音声に集中できず、周囲の物音に気をとられるということのほかに、広い教室で音が反響したり、読み方が市販のリスニング教材よりぼそぼそして聞き取りずらい(年によると思います)といった、本番ならではの外的要因による聞き取りずらさもあります。
だからこそ仕上げとして、『東大英語リスニングSUPER』をやることをおすすめします。現役時代は時間が足りず取り組めませんでしたが、浪人時はこの本を最後までやりきることができました。この本で、東大本番よりも早いスピードでの読み上げや、雑音入りの音声で練習したことで、本番のリスニングは簡単に感じられました。
もちろん、このキムタツシリーズのほかにもリスニング対策本は多数出版されていますので、そちらを使ってもよいと思います。(私はたまたま姉が3冊とも持っていたので、これを使いました)
書かれた英文を読む力がリスニング力の土台
リスニング力を上げるにはリスニング対策をすればよい、というのは誤りです。書かれた英文が、音声と同じ速度で流れてきたとき、設問に答えられなければなりません。
そのためには
1)英語を早く読む力をつける
2)後ろから戻って英語を読むのをやめる
ということを意識してReading対策をすることが大事でしょう。
この続きは私が実際に5教科の個別指導を行なっている塾、「ほめるん」にて直接お教えします!メールや電話でのご相談、大歓迎です!
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