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誰かにとっての地元と地元のあいだ
今日は予定を少し変更した。当初は整体に行って、帰りに手稲を散歩しようと思っていた。しかし、施術師の方にhomeportの話をしていたら、「宿ができたら行きますよ」と言われ、その人の地元である西区西町の話を聞いていたら、俄然西町に興味が湧いてきた。
予定を変更して、琴似駅から自転車に乗り、地下鉄発寒南駅周辺に広がる西町に向かった。駅で自転車を止め、とぼとぼと歩いていたら「タッチの極み」と書かれた整体があった。今ググってみたら、同名の本があり、その院長が著者だった。
そのあと、紹介された「西友SEIYU」に行ってみた。正面から入ると、なんとも哀愁漂う、味のある西友だった。左右にあるロッテリアとミスタードーナツがいい具合に年季が入っている。正面のからくり時計?もいい味を醸し出している。無色透明に見えても、人の息遣いが吹き込まれれば、そこには必ず生が宿る。それが、多摩ニュータウン育ちを自称する私の使命のようなものである。4階に行くと、多摩市諏訪にもあった、あの「NASスイミングスクール」があった。
この瞬間、西友にいる誰一人私のことなど知らないだろうけれど、何とも言えない懐かしい気持ちと、今にも泣きだしそうな多幸感に包まれた。先週は「第1回富丘会」だったが、それは誰かにとっての地元を持ち寄る会だった。今週は期せずして、その延長線上のように「西町」を巡る旅になった。
まだ物理的なhomeportの宿はできていないけれど、私自身がhomeportなので、既に宿は現実に現れている。(担当:山崎)
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