12月14日のこと
12月14日の「homeport 2024 忘年会」から1週間後。建物のオーナーさんから「イベントは成功でしたか?」とメールで聞かれ、「homeportには失敗も成功もないので、どちらでもない感じです」と答えた。
社会的にみれば、明らかに「失敗」だと思う。ネットがうまく繋がらず、オンラインでの対談が当初より円滑に進まなかった。それを力技で、何とかオチをつけた感じ。
発表資料も、そんなにまとまりがなかったし、集まった人に十分には伝わらなかったかもしれない。一方で、そもそも発表資料をつくること自体必要ないとも思っていて、その間で逡巡したし、敢えて発表資料をつくるための時間を無理やりつくらなかった。その直前の1週間、出張続きで、出張先で資料をつくろうと思い、実際に少しつくったけど、気持ちが乗らなかったから、ほとんどつくらなかった。
その一つ一つの社会から「降りる」過程がhomeportなのだと本気で思っている。このまますべてのことにやる気をなくし、能動性をなくし、住まいも引っ越すかもしれない。それでもいい。そんなhomeportの覚悟はもう十分、あの日に集まってくれた人には伝わっていたことが私には分かっていた。
だからやはり失敗ではない。ただの出来事である。もちろんあの場を用意してくれたオーナーさんには感謝しかない。でもhomeportは恒常的な場所を持たずとも、既に在ると実感できる日だった(翌日の宿泊者池内くんとのオプションツアーも含めて)。
(担当:山崎)