ホメオパシー的できるだけさけたいもの
ホメオパシーで重要視される薬
ホメオパシーではある種の薬は過去に飲んでいた時期があると、治療にあたって重要な影響を受けていると考えるものが何種類かあります。
それはホメオパシーの自然のエネルギーが作用し始めるまでどれだけ時間がかかるかということに関係するからのようです。
飲んでいたら絶対だめ!というわけではなく、考慮しないといけない事柄のようです。
それは、
精神安定剤
痛み止め
副腎皮質ホルモン剤(ステロイドなど)
抗生物質
避妊薬
です。
共通するのは「抑える」なのではないかと思います。
少し長めの文章です。前編、後編に分けてまとめました。今回は前編です。
読んでいただければ幸いです。
私の「薬」の経験は結構、苦しいものでした。
私は病院で働く以前に、10年間精神安定剤を飲んでいました。
それも何種類も!7〜8種類くらいあったと思います。
10代から原因不明の体調不良で熱が頻繁に出てはしんどく、学校に満足に通えず気持ちが落ち込んで勉強もついていけず、ますます気持ちが落ち込んで、眠れなくなりました。
薬を飲み始めたのは、本当に苦しかったからです。
飲めば楽になると思っていたのに、今度はその薬がないと不安でたまらなくなりました。
パニック発作も起こるようになり、朝昼晩飲む薬、頓服で飲む薬、寝る前に飲む薬、とどんどん増えていきました。
ある時、ある精神薬があまり良くないと噂になり、その薬を辞めて別の薬に変える事になりました。
薬を変えるために、それまで飲んでいたその薬をしばらく辞めないといけないことになりました。
しかし、薬の成分が体内から減る「離脱症状」が酷く耐えがたく、全身に虫が走るような感覚でした。
離脱症状がどうしてこんなに苦しいのか薬について調べると、いろいろと知ることになりました。
精神安定剤のような薬のなかには依存症になるものがあること、身体に大きな影響のあることなどを知りました。
もう10年飲んでいるのに良くなるどころか、悪くなるばかり。気持ちは上がらないどころか、上がり下がりが激しくなる。元気にならない。。
せっかく苦しいのを耐えて1種類やめたのに、また違う薬を飲んでこれから一生飲むの…?という気持ちが湧いてきました。
私は薬を辞める事を決意しました。
有り難いことに時間と家族の支えもありました。
薬を減らしている間も心療内科に通いました。
薬はいっぺんにやめると危険ですし、何より身体から薬が抜けるのが大変に苦しいので、本当に少量ずつ、2年近くかけてやめました。
薬は助けてはくれなかった
精神安定剤の薬を飲んでいるときには、薬だけが頼りに思えていました。
今飲んでおられる方がいらっしゃいましたら、気持ちがとてもよくわかるので、これを発信するのは心苦しいのですが…
残念ながら、薬は私を助けてくれませんでした。
薬を全部やめたあとは、身体の全部の細胞が全て入れ替われば、薬の影響も減って全く新しい肉体に生まれ変わっているはず、というのが私の心の支えでした。
薬を10年飲んでいたのだから、10年はかかるだろうと思っていました。
まさにその通り、10年経った頃にはずいぶんと違っていました。
今では15年ちかく経っています。
ホメオパシーに出逢えたことも大きな転機でした。
そして、私を何よりも助けてくれたのは、私を大切に思ってくれる人の存在でした。
そして、自分自身を受け入れることが何よりの薬になりました。
そのため、私は自分に合った働き方をすることを意識してきました。
自分を大切にすることが何よりも大切です。
念のために書きますと、
酷い鬱状態、酷い不眠症、特に希死念慮のある時には、自分に向き合うことよりも、その状態から少しでも離れて、こころも身体も休むことが必要な場合があります。
絶対に無理されずに、一時的に薬も有効に利用してでも、自分を守ること、大切にすることを何よりも優先してください。それが何よりも大切です。
自分を批判することなく労わることで、きっと違ってきます。
長い人生のなかでは、こころが辛くてたまらない状況になることはあるものです。ぜひ専門家の助けを得てください。カウンセリングはとても助けになるものです。
どうしても気持ちが落ち込んでつらい時には、私はセントジョーンズワートの力を借りることもあります。
他にもチェストベリー、アシュワガンダなどのサプリや心落ち着くハーブティもきっと安らぎを得られると思います。
もし薬を辞めたい!と思われた場合には、どうぞ主治医に相談してみてください。
私はこの苦しかった経験で、「薬」が何でできているのか調べることにつながりました。
興味のあるかたは調べてみると、きっと思うところあるのではないかと思います。
この経験があったので、どうしてホメオパシーで精神安定剤は避けた方がいいと言われるのかも理解できました。
避けて欲しい「痛み止め」
これも私には、できうる限り痛み止めは避けたい気持ちにさせてくれた経験があります。
ある時、仕事中にカカトが痛くてたまらず歩くのも難しいくらいになりました。なぜ痛いのか全くわからず、傷もありませんでした。
病院で働いていたため、すぐさま先生が痛み止めを処方してくれました。最もよく処方にでる痛み止めです。胃が荒れるので、胃薬付きです。
その薬を飲んで、びっくりするほどあっという間に痛みが全くなくなりました!
わ~!全然痛くない!よかった〜!
と感じるのではなく、私は空恐ろしくなりました…
どこに効くか特定の痛み止め薬じゃない、しかも足の末端の踵。
それなのに痛みが一切なくなったという事は、神経が痛みを感じなくなったということだ…と感じたからでした。
さらに胃薬を飲んでも、胃が荒れました。
痛み止めなんだから当たり前だ、と思われるかもしれませんが、
本来痛む原因があったはずなのに、痛みを感じないよう人体に備わっているセンサーを鈍らせて、そのまま活動ができるようになることに私は怖さを感じました。
そして、そのあと胃薬を飲んでも胃が酷く荒れたことからも、一方で痛みを感じなくさせて一方は痛むようになるなんて、自分を大切に労るやり方ではないな…というのも思いました。
あまりに酷い痛みで眠ったり休むことが一切できず苦しい時には、痛み止めを飲んで、身体の免疫力が働くのに最も必要な休息を取ることはとても大切だと思います。
(無理して)働くために頭痛をなくす、いつも通り動けるようになるために生理痛をなくす、というような用途で痛み止めを使うよりも、原因に働きかけてくれるやり方を選ぶ方が身体に負担をかけなくていいなあ、と思います。
そして、痛み止めは常用しているとそのうち身体に耐性ができて効かなくなっていきます。
本当に必要な時に麻酔が効かない場合がでてくると、病院で働いている時に看護婦さんが話してくれたのも思い出します。
ホメオパシーに関係しなくとも、最も必要な時に効かないなんて!恐ろしい事です。その時のためにできうる限り取っておきませんか。
皮膚の症状を「抑える」薬
ステロイドなどの副腎皮質ホルモン剤も、ホメオパシーでは避けた方がよいと考えられています。なぜなら症状を抑えるものだからです。
ホメオパシーでは皮膚に出ている症状を抑えると、その症状はより内側に向かっていくと考えられています。
ステロイドの害は少し調べると多くの方が説明されておられるのがでてきます。
自分に注意深く目を向けてみてください。
普通に生活していたら、病院に行って処方してもらうこと以外の選択肢が浮かばないことも多いと思います。
ましてや薬の成分、副作用などについての説明書を読む機会もほとんどないのではないでしょうか。
西洋薬でさえ効く割合は万人でないこと、そして多くの場合は症状を抑える目的のものが多いことを考えると、
数多くある様々な選択肢も考慮に入れて、自分が安心して使えて最も効果を感じられるもので治療するのがいちばんではないかと思います。
西洋医学も同じです。安心して副作用なしに効果があるならばそれは何よりですし、効果が見られないなら、別のやり方も試してみて、自分に最も効果的なやり方を見出せると何よりです。
ぜひ、自分に注意深く目を向けて、効果があるかどうか変化を意識してみてください。
私も普段は免疫力を高めることを意識していますが、子どもがあまりに高い高熱の時や、自分自身でも休んでも良くならない時などには病院に行って診察を受けます。
その結果、ウィルスが原因とわかったり、酷い炎症を起こしているとわかったりすれば薬を使うときもありますし、
重篤な症状でないとわかれば、薬が処方されても自己責任で様子をみて使わないこともあります。
薬はとても強力で影響があるもので、人体にさまざまな症状がでるものですから、最終手段にとっておきたいと考えています。
それ以外で対処できそうならそのやり方をまず試してみています。
長くなってしまったので、後編に続きます!
長文を読んでくださって、ありがとうございます。
火曜日と金曜日の午前中にUPします!