2006年9月の夜 12 PPN 2018年9月17日 09:36 ひゅうひゅう ひゅうひゅう 遠くで風の音が聞こえる 聞こえてるだけかもしれない 耳から鳴っているのだろうか ひゅうひゅう ひゅうひゅう 「何処か」へ 向かおうとしていた。 縦長の言葉 膨張したての言葉 揺り籠から墓場までの距離は 月の半円分ほどと小さい頃聞かされた ひゅうひゅう もしかしたら はいてくる靴を間違ったのかな 靴紐は きつく結んだし大丈夫と思ってたけど ところどころ「穴」が ある気がしてきた その「穴」が何かは見当がつかないけど 確実に その「穴」は ある気がする絶対に 実は 結構前から思っていた 「言葉を わたし は口にしていない」 口からは 垂れ滴る唾液。 「ウニモワワリ、ママコナ カイッケム、」 「ぶっ つっ 」 お母さん わたし は愛されていたのかな 溶け落ちた言葉を それでも無くさないようにと 必死に しまい込んでいた わたしが間違っていたのかな 嘘つきは羊の皮を かぶり、ゆっくり、そして はっきりと言葉に変換する。さっきまでの幻聴のような風の音とは わけが違う。ぱたっぱたっ とドミノのように倒れ落ちる。 1000日目。4週間目。3日前。62時間前。 ぎぎぎぎぎ ぎぎぎぎ、 無数のドアが開くような音がした ありがとう。また明日ね。夜が来るよ。急いでね。ありがとう。 「・・・・・。」 コンビニ。コンビニに行こうとしていた。 何を買いに行ったんだろう。 わからない わからない わからない。 わからないや、 あ あ そっか。。 「 やっと気づいてくれたね。 」 おわり いいなと思ったら応援しよう! 絵で生きて行く事に決めました。 ご支援いただけたら今世はもうハッピーな気がします。もっと突き詰めていきたいのでよろしくお願いします。 チップで応援する #エッセイ #小説 #コラム #お金 #絵本 #生まれ変わり #第六感 #樹木希林 #罪と罰 #世界の終わり #シックスセンス #キチガイ #モンシロチョウ #モンキー #リリーフランキー #end #キャベツ畑 #幽霊の結婚式 12