Baba Is You を買え①
Baba Is Youという全人類がやっているゲームを2020年10月1日に購入し(人類なので)、寝食とのバランスを取りながらプレイし続け、11月9日に最後のステージをクリアしました。プレイ時間は66時間でした。放置時間も含めてとはいえ実質50時間以上やっていますね……本当に社会人ですか……(自問)?そうです(自答)。
まだ未クリアのステージを途中に4つ残しているのですが、とりあえず全ステージをこの目に収めた達成感がクソヤバ侍(江戸中期に活躍したクソヤバい侍)なのでアドレナリンが走っているうちに感想を垂れ流したいと思います。
まさかいないとは思いますがまだ買ってない感じのアウストラロピテクスの方がいたら新人類の仲間入りを果たすために今買ってください。steamで1,500円で買えます。
Nintendo Switchでもダウンロード版が変えます。値段も内容も同じです。レジ袋300枚分です。レジ袋300枚は1,500円で手に入るものの中で最高レベルの効用を誇りますが、Baba Is Youはそれを遥かに上回る効用を持ちます。今買ってください。買え(豹変)
1.Baba Is Youってなあに
僕が説明するより、このゲームが日本ゲームデザイナーズ大賞2020を受賞した時の任天堂の桜井さんのプレゼンを聞いたほうが5,000倍分かりやすいので以下の動画を今見てください。見ろ(豹変)
2.どこが面白いのさ
ぜんぶ
3.印象的なステージ
これをタラタラ喋りたかったのが目的です。このゲーム200ステージ以上あるんですが(↓steamの紹介ページ)、特に印象的だったステージとその感想をタラタラ流します。ネタバレを多分に含みます。ステージ名の横の星は僕がプレイ中に非常に参考にしていた非公式難易度です。後半の「特に自分の目で確かめてほしいステージ」は画像を略したりするかも。
(2022年2月7日追記)
この記事1年半弱経った今もたま~~~に読んでいただけてるんですけど、いま改めて読んだらゲーム内のテキストとオブジェクトの区別をつけていない書きぶりで読みにくかったので加筆修正しました。
以後、テキストはローマ字、オブジェクトは日本語で表記します。
例)
BABA、FLAG、DOOR→テキスト
ババ、旗、扉→オブジェクト
①0-7 GRASS YARD ☆×2
チュートリアル全7面の最後のステージです。桜井さんはサラッと流していたのですが、初見時の僕は詰まりました。え、壁と草がジャマでFLAGもWINも取り出せなくない……?と。
よく見ればすぐ気付けるのですが、GRASS IS STOPですがWALLは何も定義されていない、つまりただの背景なんですねこれ。
僕はこれに1分ぐらい気付かず、気付いたときに本格的に「フッ…おもしれーゲーム…」と思いました。さらに、壁を通過できることに気付いても今度はISが1つしかない……それで、1つのISで縦横2つのルールが作れることに自然と気付けるわけですね。チュートリアルのレベルデザインが素敵……(キュン)
この「何も定義されていないものは背景でしかない」という観念は、当たり前のようでいて今後のステージでもずっっっっっっと付き纏ってきて、ちょくちょく意識の穴を突いてくるんですね。初心忘るべからず。それを定期的に思い起こさせてくれるステージでした。
②1-EX1 SUBMERGED RUINS ☆×6
1-5をクリアすると出現する、初のEXステージです。
EXの名を冠するだけあり、解けた時に「なるほどこれは手強い…」としみじみ感じた初めてのステージです。今見るとハナクソみたいな難易度ですが……我ながら成長を感じますね。
ROCK IS PUSHを崩せば岩はただの背景になるので(早速初心に帰りましたね)、ROCKとISとPUSHを左に持っていくことができます。
それで色々ガチャガチャやってみるのですが……結局FLAG IS WINを作ると同時にCRAB IS DEFEATが成立してカニを通れなくなっちゃうからダメじゃん!ってなるんですよね。「勝利条件を満たすと、同時に一見クリア不可能な状態になってしまう」ステージは今後たくさん出てくるのですが、その端緒だったと思います。思い出深いです。
③2-11 PRISON ☆×6
既プレイヤーのほとんどが「うわでた」と感じるのではないでしょうか。Baba Is You初心者のほとんどの手を止めるであろう「最初の壁」に相応しいステージだと思います。
STOP状態の壁の外にWINがあるのですが、使えそうな動詞がPUSHしかありません。WALL IS STOPは壁沿いにあるから横から押せないし……どうしろと???とにかくできることがあまりにも少なく、「どうしようもなさ」が溢れています。ちなみに、僕はBaba Is You初見実況者がここで詰まっているのを見ながら酒を飲むのが好きです。(最低)
クリアした時、僕はまた「初心」を反芻していました。何も定義されていないものはただの背景。この当たり前の事実が不可能を可能にする、なんていいステージなんだ……(恍惚)
④3-5 BUT WHERE'S THE KEY? ☆×5
タイトルがプレイ中の心境を的確に表していて笑っちゃったステージです。ドアを鍵で開ければクリアなのですが、鍵がありません。BOX HAS KEYかつBOX IS WEAK(何かと重ねると壊れる)なので箱を破壊すれば鍵が手に入りそうですが、箱すらありません。あるのはババの身一つのみ。
大して難しいステージではないのですが、ガチャガチャ作業したり、リソースを増やしていく過程が楽しく、よく覚えています。
ドアを鍵で開ける系ステージ(ちゃんとドアや鍵の形をしてくれていることはあんまり無いのですが)は基本的にリソースがちょっと足りないか、または全然足りないかなので、0から1を生んだり1を2にしたりする必要があるのですが、そのへんを意識し始めたのはこのステージ辺りかなと思います。
⑤3-EX1 FURTHER FIELDS ☆×8
3面の癖にクソむずくて印象的なステージです。
やりたいことはシンプルで、DEFEAT状態の草を超えたいだけなのですが、これが本当に難しい。
このゲーム、基本的に(例外はそこそこありますが)画面上のすべてのテキストおよび怪しそうなもの(意味深なくぼみとか意味深な配置とか)は全部使うので、「それをどこかで使うということ」をヒントに逆算して解法を練ったりするのですが、ここほどその使い方を思いつくのが難しいステージは後半にもあまりないと思います。
なんか画面上にいくつか明らかに怪しいものありますよね……なんでそれそこに置いた……?って感じのものがいくつか。それを使います。使うというか、「能動的に使ったつもりはないけどクリアしてみたらそれが必須だった」みたいな……難しいよなあ……。
⑥4-D SCENIC POND ☆×4
S、SCENIC……POND……??ウッ頭が……
ハア……ハア……特筆すべきことはない、なんてことないステージです……強いて言うなら、使い途が一見謎のKEKEの扱いと、TEXTの使い途がポイントでしょうか。
実際、解き進めていく中でこのステージを気に留める人は少ないでしょう……どうかこんなステージは忘れて、先に進みましょう……ウッ
⑦5-9 MOVING FLOOR ☆×3
および
⑧5-EX1 CRUMBLING FLOOR ☆×5
あんまり難しくはないのですが、印象に残っています。
5-9は旗とテキスト、計6つを使って3匹の虫越しに3つの窪みを埋めればクリアです。
5-EX1はそこからテキストが1つ減っています。3匹の虫越しに3つの窪みを埋めなきゃいけないのにリソースが5つしか無いんですね。困った……。
節約やリサイクルがテーマのステージはたくさんあるんですが、ここは連続したステージなのでそれが顕著で面白いなと思いました。
⑨5-E INSULATION ☆×9
すげ~~~~~~難しい。仮に1~10面を「表ステージ」とするならば(表とか言っちゃったよ)、ここはその前半にありながら表ステージ最難関じゃないかと個人的に思っています。まあこのゲームの難易度は個人差が大きいのでアッサリ解けちゃう人も多いとは思うんですが、僕はマジで詰まりました。
特筆すべきは「できることの少なさ」。ケケを骨に変えればMOVEかつSWAP状態となり壁を動かしてくれますが、3ターン後にはSWAPの効果は無くなってしまいます(ポケモンのダイマックスみたい)。
左下のWALL IS HOTをWALL IS STOPに変えるギミックの必要性も分からないし(BABA IS MELTなのでHOT状態の壁と重なると溶けてしまうが、STOP状態にしたところで結局入ることはできない)、部屋の隅にポツンと置かれたUP(上を向く)もまるで使い方が分からない……プレイ中は完全に五里霧中って感じでした。外に出れば即クリアなのに全然出る方法が分からないあたり、初心者の壁として紹介した2-11 PRISONを彷彿とさせますね。
結論から言うとWALL IS STOPにしますし、UPも使います。文字を組むテクニック的なものはほとんど要らず、ヒラメキ一辺倒のステージです。クリアしてみてから思うと理詰めで解くこともできなくはなさそうだけど……とにかく一筋縄では行かないステージです。
疲れた
けっこう書いたので一旦ここまでにします
需要がなくてもあとで続きを書きます
次は6~10面を書こうかな
書きました
https://note.com/home_teal/n/na9905d6509ef