久しぶりの美術館〜美男におわす〜
本当に久しぶりに美術館に足を運びました。
やっぱりいいですね〜。
1.内容
かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな
― 与謝野晶子
江戸時代から現代まで、浮世絵・日本画・彫刻・挿絵・マンガ・写真といった幅広いジャンルから美男子から紹介しています。
2.展示構成
第一章 伝説の美少年
神聖なイメージや伝説的なエピソードと結び付けられてきた過去の偉人を美男子化して、歴史ともに展示されていました。
聖徳太子、天草四郎、源平の貴公子など。
第二章 愛しい男
日本の文化史の中でもみられる衆道文化から幻想的な異形の美など残酷で官能的な展示でした。
公家や中世寺院の僧侶に仕えた稚児、武将たちに付き従った小姓など。
第三章 魅せる男
スター性を帯びた男性像を紹介しています。
江戸時代の人々を魅了したのは歌舞伎役者たちでした。多彩な「美男」達の登場です。
現代の「推し」に通ずる物がたくさん展示されていました。
歌舞伎役者など。
第四章 戦う男
「強さ」が、最も分かりやすく表現できるテーマです。歴史的な英雄から悲劇のヒーロー、実際の事件を題材にしたものもみられます。
赤穂浪士の討ち入り、幕末志士など。
第五章 わたしの「美男」、あなたの「美男」
現代のアーティストが表現する多様な男性美を紹介していました。
よしながふみ著の「大奥」など現在の漫画が展示されていて、とても親しみやすい構成です。
3.会期
2021年9月23日(木・祝) ~ 11月3日(水・祝)
※会期中、一部作品の展示替えがあります。
前期:10月10日(日)まで
後期:10月12日(火)から
休館日 月曜日
4.開館時間
10:00 ~ 17:30 (展示室への入場は17:00まで)
5.観覧料
一般1200円(960円)、大高生960円(770円)
※( ) 内は20名以上の団体料金。
※中学生以下、障害者手帳等をご提示の方 (付き添いの方1名を含む) は無料です。
※併せてMOMASコレクション (1階展示室) もご覧いただけます。
6.その他
主催 埼玉県立近代美術館
協力 ヤマト運輸株式会社、JR東日本大宮支社、FM NACK 5
展示作品 約190点(前期・後期の合計点数)
巡回情報
会場:島根県立石見美術館
会期:2021年11月27日(土)~2022年1月24日(月)
7.感想
女性を描く美人画とは違う切り口で、美男子を集め展示するという新しい美術展でした。見た目の美しさだけでなく、時代ごとの内面的に秘めた漢気を感じられます。
大正や昭和初期の段階から挿絵や漫画の表紙で現在に通ずるようなキラキラした男性も描かれていて意外でした。
久しぶりの美術館でワクワクしました。
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