【小指の野心】
【家で小指をぶつけて思わず座りこんだときにする空想☟】
わたしは小指をぶつけた。
そのとき、小指は「うお、よっしゃ、、!やっとこの時がきた!」と歓喜した。
足の指王国では、大きいものがエラいとされ、小さいものは大きいものに敬意をはらわなくてはならない。
だから、1番エラいのは親指、1番エラくないのは小指なのである。
しかし、今日、小指はぶつけられた。
つまり、腫れて大きくなる絶好のチャンスを手に入れたのである!だからこそ、小指はぶつけられたときあれほどに歓喜したのだ。
今まで親指中心だったルールを、たとえば「靴が小さくなってきたら我慢して身を細めるのは小指の役割だ」とか、「爪を切ってもらえるのは親指からだ」とか、変えてやるんだ!
小指をぶつけるとやけに痛いのは、こういった小指の野心が爆発していたからなんですね。
そう思うと、よしよし頑張れ小指、とやさしい気持ちでさすりたくなります。
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