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食べる飲みもの <NOTPLA パッケージ>
世界各地の広告やプロモーションから、不定期で「いいな!」と思うものをピックアップしています。
梅雨らしくないけれどもじめっとしている日が続く中、世界各国の広告業界関係者は、6月21日から25日までそわそわしている時期になる。何せ去年コロナの影響で延びてしまった世界最大の広告賞・カンヌライオンズの2年分のグランプリ・ショートリストの発表が日本時間毎晩20時から行われているのだ。
今はまだ1日目の発表が終わったばかりで、デジタルや屋外広告、ヘルスケア関係の賞の発表が終わったのみ。私もご多聞に洩れず、まだまだこれからどんなアイデアが発表されるのか、わくわくしながら夜な夜な検索しまくっている。
1日目の発表でも、見たことがあるものもいくつかあったけれども、その中で気になったのが、イギリスのスタートアップ・NOTPLAの「食べるプラスチック」だった。
海に捨てられるプラスチックゴミが大きな問題になっている中、食べられてかつ生分解性で、ちゃんと自然に還るプラスチックは、間違いなく画期的だ。もちろん、そんな夢のような素材なんて、開発にすごく時間がかかったと思うのだけれども、どうやら海藻や植物から採れた素材を使っており、海藻のあのねばねばの素材が鍵らしい。今や2019年のロンドンマラソン大会で水分補給のサンプリングや、テイクアウト用のソース入れ、さらには「食べられるカクテル」という名前でイベントなどで配られているそうだ。
フォルムが丸っこくてとっても可愛い上に、色々な液体を入れるととてもカラフルでおしゃれ。環境に優しいことはもちろん大事だけれども、使ってみたくなるかどうかという点も大事だけれども、「消えるプラスチック」というキャッチコピーもすごく気になるポイントになる。ジュースやタレ、ソースなどいろんな液体が入れられるので汎用性も広がりそう。なんとなく膜がサランラップぐらいの薄さだから、持ち歩くときに破裂したりしないかだけが心配。
来月からのオリンピックでも導入してくれないかなあ…。