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2月13日ドル円下落の陰に、「極めて大きめな」オプションの出現
超・久しぶりの投稿です。
2月13日(木)。外国為替市場で、ドル円は1円50銭以上下落しましたが、
ドル円の通貨オプションの「極めて大きめな」ものが、
突如、東京時間に出現したことも影響したのでないかと感じました。
これに気づいたのは、外為どっとコムで設定して、配信して頂いている
「【市場概況】ドル円オーダー」というメール。
貴重な情報満載で、私は、とても助けられています。
このメールを見ると、13日朝6時過ぎの配信では無かったのに、
同日14時過ぎの配信では、154.00円のところに
20日NYカット限りで「極めて大きめ」なオプション
が、突如出現。
「極めて大きめ」とは「30億通貨単位以上」。つまり30億ドル以上。
百万ドル=1本 と勘定するプロの世界の取引でも、
一気に3,000本というのは、結構な大きさだと思います。
<推測 その1>
この情報では、プットオプションかコールオプションかはわかりません。
そこで、この時間内のドル円の価格帯を見たところ、
図の茶色の枠内で推移しています。

6時台始値 154.432
13時台終値 154.360 (いずれも外為どっとコム)
この間、上図の青線で示す154.00円を、一度も下回っていません。
ですから、インザマネーになるコールオプションを買うとは思えず、
154.00円のプットオプションを、どなたかがドカンと買ったと推測できます。
<推測 その2>
ではこのオプションを売った方(金融機関)が、どうするか。
オプションを売ったままで放置すれば、大損するおそれがありますから、
当然、カバーする。
カバーの仕方は、「自分もドルを売っておく」になるはずです。
以前、個別株のオプションで、コールオプションを投資家の方々が大量に買い、これを売った金融機関が、カバーのために当該個別株の現物を買わざるをえなくなり、結果として株価が上がったということが外国でありましたが、今回はちょうどその逆。カバーのためにドルを売らざるを得なくなった
と推測します。
そして、その売る量が相当大きかったので、ドル売りも大きくなったという推論です。
その後、午後3時15分過ぎには154.00円割れし、一旦154.339迄戻ったものの、すぐに154.00円以下に沈み、22時半の経済指標(米国PPI)も追い打ちとなって、ずるずる下げていった・・・そんな気がしました。
ユーロドルでは結構ありますが、ドル円のオプションで「極めて大きめ」が
配信されるのはそう多くなく、こまめにチェックして14時過ぎ時点で気づいていれば、攻め方があったなと事後に反省しました。
20日のNYカット(24時)が済めば、この部分の売り圧力から解放されるのでしょうか。
不勉強につき勘違いをしていそうですが、一段一段向上するための記録として、メモしておきます。失礼しました。