6月2日
とりあえず前期の間は大学を休学することになって、一日をある程度自由に過ごせるようになった。
「学校に行かなければいけないのに行けない」
という葛藤からは解放されて少し楽になったけど、
今度は「一日を充実させなければいけない」
という小さな義務感が芽生えた。
一日中何もしないで
ベッドの上で陽が沈んだことを知る日の
やりきれない気持ちが怖い。
自分の思考の中に閉じこもって鬱に沈むのが怖い。
「今日は何してたの?」という質問に
答えられるような何かをしないといけないと思って
重くて怠い体を起こし、
15時過ぎにコンタクトレンズを入れる。
今日もそんな日だった。
新しく出された薬と少し仲良くなれてきたようで、
どうすればいなくなれるか以外のことを
あれこれ考えられるようになった。
今日は沢山考え事をした。
誰かに話したいけど
誰に話せばいいかわからないし、
文章にできる程まとまっていないので
まだ頭の中に留めておくことにした。
高速道路から見えた夕陽がとても綺麗だった。
オレンジと水色が共存している空、
その間のピンクがとても曖昧で繊細だった。
喉が渇いてお茶を飲む時、グラスに氷を入れるようになった。今日は半袖でいいな、と思いながら服を選ぶ日が増えた。そうやって近づいてくる夏が怖い。わたしはまだ大丈夫じゃない。
もうすぐ今日が終わる。
美容院の予約をしたから、少なくともそれまでは
いなくならない前提で明日も生きていくんだと思う。