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【神学】 “原罪”の正しい理解 - 『現代宗教』に対する反論 〈1〉

1.原罪問題に対する正しい理解


イ·グァンウン牧師 (現代宗教)は、柳光洙牧師の原罪に対する理解が「サタンに捕らえられた霊的問題」と定義している。 彼はまず 柳光洙 牧師が「人間が神様を離れて罪の中に陥ってサタンに捕まっている状態」として原罪を説明していると主張し、これを根拠に「サタン神学」という用語で彼の投稿で柳光洙 牧師の神学を規定している。 このような主張が事実になるためには、柳光洙 牧師が罪の問題を全く語らず、サタンに捕らえられた状態だけを主張しているのであれば、彼の主張が正しいと見ることができる。 しかし、柳光洙(リュ·グァンス)牧師はアダムとエバの不従順の罪を明らかに彼の教材(福音の手紙 - 最初の出会い)での説教で語っている。 また、説教と訓練教材で「罪は人間の責任であること」を強調している。



人間の原罪を説明した創世記3章を見れば、蛇が女のところにやってきて、声をかけながら誘惑した場面を見ることができる(創世記3:1-5)。 人間自ら最初から善悪の果実を食べたのではなく、まず古いの蛇、すなわち悪魔(黙12:9)が人間に嘘で誘惑し(ヨハネ8:44)、人間が自由意志を持って不信仰、不従順して神の言葉を破り、契約を与えられた創造主に逆らって罪を犯した。 もし、私たちが人間の原罪をサタンの誘惑と働き無しに説明するなら、聖書を正しく見ているとは言えない。また、第一ヨハネ3:8で「罪を犯す者は悪魔に属し、悪魔は最初から犯罪である」と明らかにしている。 罪人の所属が悪魔にあることを明らかにしているのだ。 ヨハネ福音8:44では「お前たちはお前の父の悪魔から生まれたのだからお前の父の欲どおりにお前たちも行おうとするのか」と言いながら罪人たちが明確に悪魔の子供として生きていることを明らかにしている。



神学者カルヴァンは、人間が誘惑された場面に対して「より完全な正義」を下さなければならないと話し「蛇の詐術に惹かれた女は、不信仰により神様の御言葉を離れたので、不従順が破滅の始まりだったという事実はすでに明白だ」と明らかにした(『キリスト教強要』2.1.4)。



また、「最初の人間が神の統治権に逆らったのは、サタンの誘惑に捕らわれているだけでなく、真理を蔑視し、偽りに偏ったからだ」と説明する(『キリスト教強要』2.1.4)。他でも創世記3章の内容に集中しながら、「悪魔は神に対する従順から人を遠ざけ、神にふさわしい栄誉を傷つけると同時に、人自身を破滅のどん底に落とした」と人間の堕落に働いた悪魔の本性を説明している(14)。 カルヴァンも明らかに、サタンの誘惑が人間の不従順の罪の始まりと深い関係があることを明らかにしているのだ。 また「悪魔の呪いに捕らわれたアダムは可能なすべての神の栄光を喪失させてしまった」と人間の状態を説明する(『キリスト教強要』2.1.4)。



カルヴァンはヨハネの説明を通して「悪魔自身をすべての悪と不法の造成者、指導者、考案者」と明らかにしている(『キリスト教強要』1.14.15)。 彼は「汚い霊たちが」世の中で「不敬健な者たちを屈服させて引きずり回し、彼らの魂と肉体の上に主権を行使し、まるで捕虜のようにすべての恥かしいことでその魂と肉体を虐待する」と説明する(『キリスト教強要』1.14.18)。 カルヴァンの説明のように、不信者たちは罪人として今、サタンの支配下にあることが明らかだ。 「神は聖徒たちの魂の中にサタンの国を許さず、その方が“御自身の群れに属した肢体”と見なさない不敬健な者たちと不信者たちだけをサタンによって統治を受けられるように譲り渡す」(『キリスト教強要』1.14.18)。 結局、カルヴァンは「[不敬健な者]たちは彼らの父の悪魔から出た存在(ヨハネ8:44)と主張している。 なぜなら聖徒たちが神様の子供と認識されるのは彼らが神様の形を含んでいるためであるように、堕落してサタンの形を持つようになった人々はその形によってサタンの子供たちと見なされるのが当然だからだ(第一ヨハネ3:8-10)」と主張した(『キリスト教強要』1.14.18)。



カルヴァンは罪人が「聖書が教えるように、自分が罪によって神様から遠ざかり、御怒りの相続者であり、永遠の呪いの死に縛られており、救いのすべての願いから除外され、神様のすべての恩寵の外にあり、サタンの奴隷であり、罪の下にある捕虜であり、恐ろしい破滅に至るように決まっており、すでにその破滅に定められたた存在」という事実をはっきりと記述している(『キリスト教強要』2.16.2)。


カルヴァンの説明を要約すれば、人間の原罪に悪魔の誘惑と偽りがあり、不従順と不信仰で神様に罪を犯した人間は、悪魔の子供としてサタンの支配と統治の中に生きていることが明らかだ。




→〈2〉【キリストの3重職】に続く

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