プロローグ~バンドマンA~①
一人暮らしの自宅のロフト、布団一枚がやっと敷ける狭いスペースで私は泣きながら電話をかけていた。
電話の相手は中学からの友達、なんでも話せる大親友だった。
「もう死ぬから最後に話したくて電話したんだ」多分そんなことを話した気がする。
「どうしたの?!何があったの?!」そう言われて、今起きたことを話した。
私は、「もう何も分からないもう死んでしまいたい、ロフトから首を吊る。今までありがとう」と伝え、電話を切ろうとしたとき、親友は泣きながら、「バカなことはやめて、今すぐママとパパに