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待降節スタート クリスマスまで3週間、渡仏まで2週間

 12月1日に1本目のろうそくに火を灯してから、アベントリースに、日曜日ごとにろうそくの火を灯していく。4本目のろうそくに火が灯される日には、私はフランスのアパートでクリスマスを待つことになる。このアベントリースを贈ってくれた友達によれば、ともしびは神そのものであり、ろうそくの光、すなわち神の目で真実を見ていく、毎週毎週、光が強くなり、物事の本質を捉えられたときに、クリスマスがやってくると説明してくれた。

 雨の朝、フランスを発ってから2カ月はあっという間だった。1年ぶりに日本に戻ってもなかなか慣れず、適応障害起こしたり、悪口を書かれたり、トラブル多発した。だけど、不思議なことに、今まで、私のnoteに出てきた人が、今週1人1人やってきた。
 
 まず、私の金髪を嘆いた71歳クライアントは、水曜日の夕方訪れ、神妙な顔で、私の仕事ぶりを感心してくれた。そして、誹謗中傷を書いたに違いないクライアントは、今日、やってきた。手の平返して、私の仕事をほめて、他の人の仕事ぶりを罵ってた。こういう人なんだ…。思い込みが激しいんだ…。あんなに嘆いて、悲しんで、損した気分になった。
 だけど、私も、日本に戻っても、フランスに行くまでの足かけみたいな気分も少しあった。そして、思い込みで、人をたたく癖は私にもある。思い込みで不安になることもある。
 
 「不安の実のなる木」をなるべく揺らさず、不安から目をそむける癖を長年続けてきた。見なければ、不安にならない。
 
 せめて、クリスマスまでの待降節の間は、しっかりものごとの本質を見極めたいと思う。

 フランスの内閣も総辞職した。大好きな女優の1人、中山美穂さんも亡くなった。「ラブレター」も「サヨナラ、いつか」も映画館に見に行った。現在がすぐに過去になる。

 現在をしっかり見つめようと思う。