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フランス語は抑揚とリズムと速さだ!考えずに話せ。

フランスに来てから語学学校に行ったのは、3月からの春の語学コース2か月間。半年いて、フランス語の会話力に限界を感じたから夜間の語学教室に通ってみようと思った。まあまあ高額、300€。1年の市民税と一緒の額。街のはずれの大学の中にあるその語学学校は、半分以上がドイツからの医学部の留学生で、最初の授業は問診の仕方だった。最初に、身体の名称や病名や症状を100くらい教わる。その後、問診の練習をする。喜々として二人づつ組んで医師と患者に扮して問診をみんな楽しんでる。私は死んだ目をして、後ろの席のウクライナから避難してきたというヴァミュラとしょうがなく問診ごっこをした。ヴァミュラは戦争が始まってから2年、この語学学校に通ってるベテランだけど、巻き舌が抜けていない。他に、同時期にロシアから夫婦で亡命してきたガリアもいる。私より一つ上。二人は決して交わらない。こうやって、興味はあんまりもてなかったけど、30年ぶりのフランス語会話教室の2か月は無事終わった。ただ、その後、いろんなところで、フランス人からフランス語が上手ですねと褒められるようになった。聞き取りは相変わらず下手だけど、教師のポーランド人のズザンヌから、「日本語で考えるな。わからない単語はシノニムで理解せよ。大きな声で。そして、フランス語は抑揚とリズムと速さだ」と教えられたから。話したかったらどんどん話せということだけ教わってフランス語学校を修了した。
昨日は、朝6時から9時までは、日本の職場の会議だった。私は会議の書記。
10時にフランスの職場に行き、ここでも会議。10時から18時まで、昼の1時間半を外してずっと会議。ということは私は、昨日は、12時間勤務…。
お昼は、職場のレストランに会議のみんなで行く。お腹がすいたのでいつもより食べる早さが速い。「今朝は来る前に、日本の会議に出てきたから、お腹すいちゃって」隣のテオが、「じゃあ、日本なら、夕食の時間なんだ」親友のJが、「会議の議題はなんだったの」「全国4支店の社員が集まって、オンラインをやめて、オンデマンド方式にかえられるかという話し。1,2割人員削減になる。すでに、実験的に試みていて報告会。」J、「テオ聞いた?フランスなら、考えられないよね。オンデマンドで人員削減なんて」で食事会が始まった。会議途中の食事はこの職場のレストランが多いけど、ケータリングを頼むことも多い。仕事がらみの食事はすべて会社もち。最近の日本じゃ考えられない。ただし、昨日はワインは出なかった。

メインは2種。肉かベジタリアンか。肉料理は鶏肉
フランボワーズの話から今度はフルーツネタ

バイヨンヌから出張帰りのクロエはハイ状態でずっと話してる。空港で、アボカドをスーツケースに入れてたら、麻薬探知犬に吠えられ、別室に連れて行かれ、隅々までカバンを探された話し。嫌だな。シャルル・ド・ゴールでそんな目にあったら耐えられないというと、日本人は大丈夫だよって言われたけど…。ちなみに、アボガドはフルーツに入れてる。フルーツネタが続く。テオが、日本に行ったら、フルーツが贈答品になってて驚いたというから、日本では、フルーツは高いよ。「ポワールが高いって言ってたよね」とJが続く。「うん、ラフランスって名前がついてて、一つ5€」みんな驚いてるから、「ここでは1キロ2.5€なんだから、フランス人は毎日、ありがたく、洋梨食べるべきだよ」「日本人とフランス人は大体、フルーツの考え方違ってて、フランス人にデザートとして、フルーツ出すと嫌そうな顔する」と言ったら、Jが下を向いてた。こないだ、うちに来た時、桃を残したし…。なぜか、この日は、このフランボワーズのシャルロットより、フルーツの盛り合わせを選んでた。
思ったことは、何でもいう。それがフランス語。

私が一番好きなものは、平た桃と、フランスワインのリースリング。こないだ来た日本人もこのワインを6本日本に持って帰った。