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照日曇る日

 昨日は、海辺のお寿司屋に行った。子どもがお母さんを連れて行きたいと言って予約してくれたお寿司屋。グーグルで検索すると、7、8年通っていたヴァイオリンの先生のお家の近くだった。
 昔、子供がレッスンの間、時々、1人でこの海岸で海を見たり、波の音を聞いた。昨日、寿司屋で食事後、子供を誘って海岸に出た。子供は初めて来た。防波堤に座っていろんな話しをした。すぐ横で、若い男性が、マンドリンを弾いてた。
 子供が、「あの人、ずっとチューニングばかりしてたね」と、笑ってた。 
 当時、ヴァイオリンの先生は厳しかった。小学校2、3年生からレッスンは2時間を超え、夏場は子供の周りの床は、汗と涙でびしょ濡れだった。先生が、うちの子供に、「なぜ、床が濡れてるの」と聞くと、「汗です」と答えるわが子が可哀想で、私は理由をつけては海に逃げた。先生が、「お母さん、ヴァイオリ二ストになるのは、親の努力しだいなんです」と言われたけど、子供が中学生になり、だんだん、ヴァイオリンから気持ちが遠ざかっていくのを感じ、中2でいったん中断し、もう戻らなかった。努力するのは才能って心底わかった。でも、母と子精一杯頑張ったからいい思い出になった。
 昨日は、午後も子供と出かけ、すごく楽しい一日を過ごした。

 そして、迎えた今日、月曜日。職場から、連絡があった。アンケート調査で、私への誹謗中傷が見つかったけど、内容を確認して欲しいとのこと。血圧が見事に下がった。初めての誹謗中傷。先日の71歳クライアントではない。若い好青年にみえた人だと思う。確かに納得してなかったから、面倒なことになるかもと思ったけど、こんなこと書かれるなんて。だけど、違うかもしれない。もう1人の陰険そうなクライアントかもしれない。
 35年のキャリアで、初めての誹謗中傷。胃が痛く、食事も喉を通らない。だけど、自分に非があるともそれほど思えない。だから、早く忘れることにする。
 ただ、誹謗中傷一日目の今日はかなり落ちこんでいる。何日で、スッキリするのかな。
 だけど、気持ちが安定してる時にこのニュースを受け取って良かった。

ここのお寿司は長いの。