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鯨、食べてませんから…

フランスに来てから、会話する場所によって5段階の会話レベルが求められることに気がついた。
1 日常生活レベル
2銀行口座開設、不動産契約などの手続レベル
3仕事
4仕事関係やご近所さんとのどうでもいい話し 
5パーティでの会話
4までは、1年間でどうにか、クリアできたが、5は、課題を残す。今年の7月14日の革命記念日に、湖水のレストランを借り切り友達が、歴代の友達を呼んでパーティを開いた。夫婦で来るから総勢50人以上。ソルボンヌ時代の友達とか、日本の天皇陛下が外遊された時のコーディネートした人とか、スノッブな話しを振られ、全然ついていけなかった。アルコール飲んだらさらに、聴き取りはできず、隅で、外国人どうしちんまりと、ケルン出身のドイツ人ニコルと、会話しただけ。フランス語、もうお手上げ。
昨日は、その親友Jから、お家に招待された。そこの家族は気がおけない中。巻き寿司作って、日本のマスコットとフリクション持って出かけた。

ここを通り抜けると友達のうち
サーモンのと、カニカマの巻き寿司、巻き簀の代わりにアルミホイル使うの、だからちょっとゆるい

そしたら、ソルボンヌから30年来の友人というエステルもデザート作って来ていた。彼女は、革命記念日にも来ていて、アジア系ミックスの美人で、長いストレートの黒髪、スノッブで素敵なノースリーブのドレスを来て、美しい年下の優しい夫と来ていた。話したいけど、私みたいなコミュ症で、中途半端な金髪で、日本では輝いてたと思うケイタマルヤマの紫のセットアップが霞んでる感じで話しかけられない。麗しきエステル。
でも、昨日は、酔いに任せ、仕事の悩みを切々と話してくれた。パリに住んでると思ったら、ママチャリで、友達のうちまで来てた。最初、私がエステルのルをRで発音したら、違うの私は、Lなの。Rのエステルの方が有名よねと言って、フランスの漫画を教えてくれた。彼女が持ち寄ったガトーショコラは、マロンペースト入りで、アジアの血を感じた。そして、一応、巻き寿司に、私は使わないけど、使うかもと持って行ったキッコーマンの醤油を友達が、ソースみたく全部、入れ物に入れた時は、私とエステル同時に、「全部、出すか?!」と叫んだ。

テーブルが大きいから、小さく見えるけど、巻き寿司たくさんなんだよ


エステルの悩みのあとは、親友Jの悩みを聞いた。その後、私の悩みも聞かないといけないみたいに、「まだ、前の広場で、日本の捕鯨問題に対する抗議運動は続いてるの?」とJ。「最近収まったよ。日本人は今じゃ鯨食べてないのに、スカンジナビア半島の人は、誤解してるんだよ。私達が鯨を愛してやまないことの証拠に、今夜は鯨のマスコットをお土産に持ってきたよ。」と渡した。あと、柴犬とアルパカのマスコット。ゲーセンのクレーンゲームでとったマスコット。
鯨のマスコットを凝視してたJは、「でも、過去には、食べたことあるんでしょ?」「…うん。給食で出たから。でも、本当に、今、食べてないんだよ」

鯨のマスコットは撮り忘れたけど、まだ、こんなに余ってる。過集中の私達は、クレーンゲームはお手のモノ。

そういうわけで、私は5のパーティ会話もクリアできた気がする。

借りてきたエステル。フランスの学校のクラスの最下層のアスペルガーやADHDもたくさん出てくる。