ニガウリマンニガウリマン

2024年10月開始。25歳。関西でテレビ番組を作っています。

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夢のない大学生がハライチに憧れてテレビ業界に飛び込む話

大学2年生の春、広島に住んでいた僕は、友人と一緒に東京へ旅行することにした。 少しでも節約をしたい大学生の僕らは、夜行バスに揺られる10時間の長旅を選んだ。 硬くて狭い座席、慣れない夜行バスでは深く眠ることができなかった。 一緒に乗っていた友人も寝付けなかったのだろう。深夜に突然、動画のURLを送ってきた。 「ハライチのターン フリートーク 神回まとめ」 TBSラジオで放送されている『ハライチのターン』のフリートークがまとめられている動画。もちろん違法アップロードであ

    • Z世代ディレクターのテレビとの向き合い方(有料記事書いてみた)

      1999年、モーニング娘。が「明るい未来に 就職希望だわ」と歌っていた年に生まれた赤ん坊は、2024年、決して「明るい未来」とはいえないテレビ業界に就職し、ディレクターをしています。 先日の兵庫県知事選挙の結果は「テレビというメディアの終焉」なんて言われています。全てのテレビが嘘ばっかり!みたいに書かれてちょっとモヤっとしています。報道とバラエティ、NHKと民放、キー局と地方局、テレビにもいろいろあります。YouTubeの世界にも、迷惑系Youtuberとか私人逮捕Yout

      ¥300
      • 数々のアーティストが歌う「東京」を「大阪」に変換して聴く

        11月10日 大阪城ホールで開催されたフジファブリックの20周年記念ライブを見てきた。 2025年2月での活動休止を発表しているフジファブリック。 彼らの区切りとなる今回のライブは、ギターボーカル・山内総一郎の故郷でもある大阪で行われた。 対バン相手として迎えられたのは、くるりとASIAN KUNG-FU GENERATION。 フジファブリックのメンバーが過去にサポートとして参加するなど、関係性の深い2組だ。 ライブの名前は「ノンフィクション」 フジファブリックというバ

        • 10時間ソファに座っているだけのテレビディレクターの一日

          テレビ番組のディレクターをしている、と自己紹介すると 「動画編集の仕事?映像系の大学行ってたの?」とか 「機械に強いんだね!」とかよく言われる。 テレビといえば、キラキラしたテロップ、派手なCGや効果音を想像する人も多いだろう。 結論から言うと、 僕は大学で映像編集はおろか、機械について何も学んでいない。 通っていたのは文学部人文学科。 この上ない、ゴリゴリの文系である。 卒業論文のタイトルは「南方熊楠の考える『萃点』と環境倫理」である。 おもんなさそ〜!という声が聞こ

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        夢のない大学生がハライチに憧れてテレビ業界に飛び込む話

          noteを開始して1ヶ月、「今日の注目記事」に選ばれました。

          noteを開始して1ヶ月、「今日の注目記事」に選ばれました。 ちょうど燃え殻さんの『愛と忘却の日々』を読み終え、 「エッセイ書きて〜!」というテンションで書き始めたのが10/3の夜。 投稿したのが10/4なので、note歴はちょうど1ヶ月になります。 先日投稿した「夢のない大学生がハライチに憧れてテレビ業界に飛び込む話」がnote公式さんの「今日の注目記事」に選ばれたことで、だれも見てないと思っていた投稿に多くの反応をいただき、驚いております。 リアクションが楽しみでn

          noteを開始して1ヶ月、「今日の注目記事」に選ばれました。

          セルフレジでレシートが切れて交換を待つ時間

          その日の仕事は、神戸で2件の打ち合わせだった。 一件が8:30〜11:00、もう一件が14:00〜17:00。 会社で作業してから神戸に8:30に着くように逆算すると、 6:30に起きなくてはいけなかった。 テレビ業界の良いところは基本的に夜型で、 昼の11時に出勤しても会社には2〜3人だけ、 みたいなゆる〜いところだが、 たまに一般企業の方との打ち合わせがあると いかに自分たちが特殊な時間軸で生きているか思い知らされる。 睡魔と戦いながら1件目の打ち合わせが終わり、

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          『龍が如く』と『探偵!ナイトスクープ』に共通する「感動と笑い」

           『龍が如く』とは 『龍が如く』は僕が愛してやまないゲームである。 東京の歌舞伎町をモデルにした「神室町」を舞台に、 裏社会を生きる人々の抗争や人間ドラマを描いた、 「大人のための」ゲーム。 裏社会での裏切りや対立をきっかけに、 大きな事件に巻き込まれる壮大なメインストーリーだけでなく 街の人たちと繰り広げられるサブストーリーも魅力で、 シリーズを通して熱狂的なファンがたくさんいる。 原作ゲームから着想を得た実写ドラマが Prime Video で配信されるなど、今注目されて

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          映画の途中で、ついつい腕時計を見てしまう

          どんなにおもしろい映画の上映中でも、腕時計をチラチラ確認してしまう。 映画の内容がつまらないという気持ちは一切ない。 映画に集中していないわけでもない。 「いまどのくらいまで来てるのか気になる」のだ。 ちなみにこのnoteは、 僕なりの映画の見方を伝えるために書いているわけではない。 僕がついついやってしまう行動に、 「私もやってしまうんです」とか「それは良くないだろ」とか 「最近の若者はこれだから困る」 などといった意見が欲しくて書いている。 映画好きの方や、同年代の方

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          50代の母の推しが「山﨑賢人」から「木浪聖也」に変わっていた

          阪神タイガースの新監督に藤川球児が就任し、昨日会見を行った。 岡田監督から引き継いだことに対する思いや、 監督としての野球観を語っていたが、 強化すべき点として「ベテラン選手の力」を挙げていたのが印象的だった。 かつてベテランしかいないと言われていた阪神。 40歳を過ぎた福留がセンターを守っていたのは過去の話。 ここ5年くらいの鳥谷、能見、糸井らの退団で急速に若返りが進み、 現在は33歳の西勇輝が最年長である。 いまの阪神の年齢層でベテランに当てはまるとすれば 岩崎、梅野、

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          『佐々木、イン、マイマイン』を見て思い出した僕の中の「佐々木」

          3日間に及ぶ撮影が終わり、週の真ん中の水曜日。 一息つくためにも、 平日の昼間から映画館に行くことにした。 2020年に公開された『佐々木、イン、マイマイン』のリバイバル上映。 当時は大学生で、近所の映画館では上映されておらず、 サブスク配信が開始されてからも、見る機会を逃していた。 仕事を夕方で切り上げ、16時前に梅田の映画館に到着した。 ワンドリンクだけ頼もうと思ったが、 メニューには500円のドリンクバーしか載っていない。 映画館に、こんな尿意の敵のようなメニューし

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          きしめんを食べられない契約

          月2くらいのペースで、 会社の近くにあるラーメン屋でお昼を食べます。 僕は飲食店で同じメニューばかり頼む癖があります。 「今日はラーメンの気分」と決めて 店に行っているというより、 「今日はあのラーメン屋で、 あのメニューを食べる気分」と 決めて店に行っているんだと思います。 お昼時のピークタイムを避け、 かつランチメニューの ギリギリの時間である14:30に入店。 入り口近くのカウンターの席は風が当たるので、 一番奥の席に座ってメニューを見ます。 メニューを一通り見回し

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          自分のために書くnote/はじめてのnote

          関西でテレビ番組制作の仕事をしています。 生まれ育ったのは、山奥の村。 同級生は8人しかおらず、 周りに娯楽はありませんでした。 本屋もないし、CDもどこにも売っていません。 実家に帰るたび、 スマホに映る「圏外」の文字に愕然とします。 都会への憧れと地元の退屈さに飽き飽きしていた僕は、 遠く離れた大学に進学し、一人暮らしを始めました。 バイト先は大学近くのヴィレッジ・ヴァンガード。 よなよな、自宅のマンガの配置を並び替えて ニヤニヤするのが 趣味の僕にとっては、最高の職

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