家系図作りでご先祖様を追う!(手始め編)
祖父の軍隊履歴証明書を手にいれるために必要になった戸籍謄本。
入手方法を調べているうちに古い書類は廃棄されるかも?みたいな記事を見つけ、この際、たどりつける限界まで書類をいただいてしまおう!
なんなら家系図も作ってしまおう!というのが事の発端である。
(当初の目的の経緯は「祖父の軍隊記録を追う!(手始め編)」にて)
その1 戸籍
まずは戸籍謄本を入手
(条件があり、原則、直系の血族。)
自分の本籍地のある市町村役場へ
(本籍地が遠い場合は郵送やコンビニでもできるとの事。)
身分証証明書を握りしめ、1Fの市民課にアポ無しで行く。
大変混んでいるので空いていそうな時間を狙うと良いだろう。
窓口はどこだ?と不安そうな目でキョロキョロすれば優しく声を掛てくれるはず。
「戸籍謄本を取りたくて〜。」と言えば
「書類を記載して、番号札取って待っててください。」となる。
申請書類に、申請理由は?との記載があるのなら「家系図作成のため」と書けば良い。
番号を呼ばれ、窓口の担当と顔を合わせる。
ここで重要なのは普段と同じく、丁寧で優しい言葉使いと謙虚な姿勢だ。
「家系図を作るのに、ご先祖様の戸籍を調べたいのです、、。」とかそんな事を素直に言おう。
殊勝な心がけだときっと思ってくれるはず、多分。
「男系尊属(直径尊属)ですか?両方ですか?」と聞きなれないワードが飛び出してくるが落ち着こう。
「だ、だんけい、そんぞく?」素直に聞き直しましょう。
「お父さんのお父さん、そのまたお父さんと調べて行く形です。お父さんのお母さんのお父さんという風にたどる事もできます。」
は、果てしない!
これは、こちらが求める内容によってはとんでもない作業量になるぞ!
役所の方が、、。
「こちらでお調べできるのは本籍地が当市にある場合です。もし本籍地が移っている場合、その本籍地でまた請求しないとなりません。」
なるほど、開けてみないとわからないビックリ箱か、、。
ここで注意したいのが、書類の枚数によって金額が増えるのだ。
私の役所では1枚450円、まず手に入る戸籍謄本は自分とその親まで。
祖父の戸籍謄本を手に入れたいなら、父親と祖父の戸籍謄本が必要になる。
さらに祖父と曾祖父の戸籍、そのまた、、と続くのだ。
その他にも場合により除籍謄本などがある。
男親だけでたどった場合の相場を聞くと、だいたい1万円行かないかぐらいとの事。
「そ、それでお願いします!」
母親の系譜も知りたい所だが、無い袖は振れない。
その2 連絡を待つ
1〜2週間はかかると聞いていたが、予定より早く電話がきた。
ご担当の方が頑張ってくれたのだ、感謝!
そして電話を受けたら、お礼を述べて必要な金額を聞いておこう。
窓口に行って、「すいません手持ちが、、」では羞しすぎる。
その3 いざ役所へ
お役所へ向かい、いつもどおり順番待ちをして、窓口へ向かう。
ひとしきり書類の説明を受ける。
「これが誰それのお父さんで〜」
書類がいっぱいあって脳の許容量オーバーだ。聞いたそばから忘れて行く。
でも心配無用、帰ってからじっくり戸籍謄本を読めば大体わかるようになっている。
私の祖先は地元に根付いていた(さかのぼれる所までは)ようで
1つの役所で現代の戸籍制度の限界までさかのぼれた。
かかったお金は大体5,000円ぐらい。
明治期に現制度が始まったので、最初の戸籍提出者は幕末の嘉永生まれ。
名前の脇にその父、祖父の名前がそっと書かれてある!
ご先祖様、抜かり無し。
その4 解読
では早速読みとこう。
自分の戸籍謄本はワープロ打ちの簡素なものだが、
年代を遡るにつれて難読漢字(書き手の字の癖)を含めた密度の濃い手書きに、そして子供の数がめっちゃ増えていく。
曾祖父の戸籍ともなると、更に家族が増えて数家族同居しているので情報量が多い!遡るほどに人が増える。
出身地、生まれた日、お嫁さんの両親の名前と出身地までもが読み解ける。
その5 家系図を書いてみる
コレが一番面白いところ!
親子関係、兄弟関係を読み解いてツリーを作っていこう!
その6 歴史年表を付けてみる
年表を付け足して歴史的出来事を加えるとより興奮できる。
天保の大飢饉を生き抜いたか!とか、黒船来訪に大政奉還とか、世界大戦をよく2回も生き残ったなとか。時代背景が見えてくる。
その7 お嫁さんの住所も付けてみる
画像からは削除しているが、お嫁さんの住所を書き出すと面白い事が!
長男は同じ村ではなく離れた村の人をわざわざお嫁にもらっていたり、
次男の嫁はその長男のお嫁さんと同じ村出身で、もしかしたらお母さんの紹介っぽいなとか、
三男は多分どうでもよくなって同じ村の娘だね、とか新たな発見も見えてくる。
ここまで楽しめる物とは思わなかった。
その8 数字が独特
昔の数字の書き方が独特で、鬼滅の刃に出てくる鬼の番号のように難しい字を使っている。二十、三十も見た事のない書き方。名前もかなり難読な物がありパソコンで変換できない字も出てくる。
その9 更に遡るには?
さて、ここまで家系図を作成したのだが、実はその更に先がある。
武士の家系と分かれば自治体の大きな図書館で「分現帳」を調べる。
ネットにも手掛かりがあるのでまずは当たりを付けておこう。
武士だと聞いていたので散々調べたがひっかかりもせず、
後々ただの平農だとわかり完全に徒労に終わる。
そして菩提寺にある檀家を記録した「過去帳」。
江戸中期に作られた「宗門人別改帳」を探す。
「過去帳」を調べるにはお坊さんにお願いする事になるので費用がかかってくるだろう。
「宗門人別改帳」はその土地の名士や郷土史家、庄屋の旧家、大学や図書館が保管している場合もあるもので探し出すのに相当なコミュ力とパワーがいる。
地元の公民館や一番大きい図書館でも見当たらず、ここから先はプロを雇う方法もあるが金もないのでここで一旦終了とする。
ただし!!
祖先のお墓は見つけ出してご挨拶だけでもしたいだろ?
なので次回(「家系図作りでご先祖様を追う!(お墓探し編)」)へと続く。
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