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そうだお経を読もう!②

そうだお経を読もう①
般若心境のご紹介記事はこちら



今回は観音経


『観音経普門品(かんのんきょうふもんぼん)』
『延命十句観音経(えんめいじっくかんのうきょう)』
ご紹介します。

『観音経普門品偈』は
『法華経』という経典の中の二十五番目
『観音経』を抜粋したお経です。

観音さまの功徳が説かれたお経で、
後半に「念彼観音力(ねんぴーかんのんりき)……」
という句が繰り返される、
たいへん耳障りの良いお経です

ざっくりと訳すと
前半は観音様が行った様々な奇跡の話で
後半は
「だから苦境の時には観音力に頼ってね」

様々な苦境に陥った時に観音菩薩を信じて
一心に「観音力」と念ずれば、
観音様が現われて
その力を以ってたちどころに苦境から救って下さる

と言うことが書かれています。
(本当にざっくりだことww)

ご利益としては
このお経を念ずれば
「七難から救われる」といわれています。

七難とは、以下の7つ

・火の難(火事などの火による苦しみ)
・水の難(溺死などの水による苦しみ)
・羅刹の難(悪い鬼による苦しみ)
・刀杖の難(刃物などの武器による苦しみ)
・鬼の難(死霊・悪霊による苦しみ)
・枷鎖の難(縛られたり投獄される苦しみ)
・怨賊の難(盗賊などの犯罪者による苦しみ)

・・・ちょっと現代にあって無い内容っぽいですが

一人ひとりの苦しみを取り除き
様々な幸運に恵まれるという非常に良いお経です

でも、いかんせん長い

普段使いにはちょっと長い
(お経の普段使いってなに??ww)

通しで読むと
慣れないうちは30分くらい

本職のお坊様で15分ちょっとかかります。

半分だけの読み方もあるのですが
それでも13・4分。
本職で7分くらいかかります。

一番下に書いたので、気になる人は読んでください。
長いけど・・・。

そこで、
初心者オススメの短い経をご紹介しますね

一番短いお経

わたしの知る限り一番短いお経がこちら
延命十句観音経(えんめいじっくかんのんきょう)
と言います

延命十句観音経
https://www.youtube.com/watch?v=e5NUZnJaAIw
(こちらが一番耳障りが良くオススメです)

42文字しかない!
短い(^^♪

宗派によっては
観音経が一般信徒の日常の読経としては長すぎるため、
代用として十句観音経を読むことも行われています。

大正時代に日本のお経をまとめたと言われる本に
収録されていないので「偽経」だ
とも言われたりしています。

それがこちら

【延命十句観音経】

観世音(かんぜおん)
南無佛(なむぶつ)
與佛有因(よぶつういん)
與佛有縁(よぶつうえん)
佛法僧縁(ぶっほうそうえん)
常楽我浄(じょうらくがじょう)
朝念観世音(ちょうねんかんぜおん)
暮念観世音(ぼねんかんぜおん)
念念従心起(ねんねんじゅうしんき)
念念不離心(ねんねんふりしん)

現代語訳はこちら

観音様。
私は観音様を信じ
観音様にすべてをおまかせします。

私は仏にさせていただく
因と縁をいただいております。

仏の教えを信じまた教えをもとめていく人々と
めぐりあえるおかげで、
常・楽・我・浄の観音様の四徳が私の
身にいただけますように。

朝夕に観世音を念じます。
この一念は私の心からではなく、
私の心中に秘められている
仏の心の願いでございます。

わたしがお経を進める理由

以前にも書きましたが
家系の因縁霊を浄化してもらった後
じゃあ、わたしは何したら良いの?って時に
長い方の「観音経」を読み始めました。

当時の彼が山伏だったので
彼に読んでもらったものを参考にして
自分で読めるようにしていき
3年くらいは読み続けました。

良くなったのは
コレのお陰かもしれないし
そうじゃないかもしれない。

だから、お経でなくても良いのです。

大いなる何かに
一心に祈ることを日常に取り込んでください。

お経や祝詞や真言って
「My神様」的な神様を見つけて
関連したものを唱えるのが
基本はオススメです。

個人的に「真言」が覚えられないので
真言は「ソレ用以外」あまり使いません。

・・・
「ソレ用」とは、
邪気祓いをした後明王の真言で結界を張る、とか
・・・

延命十句観音経の効果

それでもあえて延命十句観音経の効果やご利益は
なんでしょう?

お経やマントラ、真言を実際に
唱えて続けてみるとわかるですが、

「なんか気分良い」

説明になって無いですが
「なんか気分良い」んです

内容や意味というのは例え全然わからなくても
理屈や理論、知識を越えた感覚の
「なんか気分良い」っていう体感でもって
それを結果とする、のでどうでしょう?ww

なんか気分いい!!!

それでもあえて、あえて言うなら
「VS自分」の感覚が変わっていくと思います。

・自分軸の構築
・自分の本質との繋がりを強くする
・内観や内省がしやすくなる
・感覚的な自己肯定
・上記の変化に伴う自己実現

「自己実現」に効果がある、ということです。

ですので
・自信がない
・悩むことが多い
・人生で迷いがある

そんな時の一つの材料として
延命十句観音経(えんめいじっくかんのんきょう)も
持っておいてくださいませ♪

短いので
一日100編唱えましょうとか
言う方も居るのですが

まあまあ・・・
ご自分の「お経レベル」にあわせて
ご使用ください。

お経レベル(?)にあわせて・・・

・毎朝般若心境読んでる!ってレベルは
トイレに入った時だけ読む、とか

・お経もマントラも知らん
そんな方は朝1回読むことから
はじめられたらいかがでしょう??

観音経長いの

妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五
(みょうほうれんげきょうかんぜおんぼさふもんぼんだいにじゅうご)

爾時無尽意菩薩即従座起偏袒右肩
にじむじにぼさそくじゅうざきへんだんうけん

合掌向佛而作是言
がっしょうこうぶつにさぜごん

世尊観世音菩薩以何因縁名観世音
せそんかんぜんおんぼさいがいんねんみょうかんぜおん

佛告無盡意菩薩善男子若有無量
ぶつごうむじにんにぼさぜんなんしにゃくうむりょう

百千萬億衆生受諸苦悩聞是観世音菩薩
はやくせんまんのくしゅじょうじゅしょくのもんぜかんぜおんぼさ

一心稱名観世音菩薩即時観其音聲皆得解脱
いっしんしょうみょうかんぜおんぼさそくじかんごおんじょうかいとくげだつ

若有持是観世音菩薩名者設入大火
にゃくうじぜかんぜおんぼさみょうしゃせつにゅうだいか

火不能焼由是菩薩威神力故
かふのしょうゆぜぼさいじんりっこ

若為大水所漂稱其名号即得淺處
にゃくいだいすしょひょうしょうごみょうごうそくとくせんじょ

若有百千万億衆生為求金銀瑠璃
にゃくうひゃくせんまんのくしゅじょういぐこんごんるり

硨磲瑪瑙珊瑚琥珀真珠等宝
しゃこめのうさんごこはくしんじゅとほう

入於大海仮使黒吹其船舫飄堕羅刹鬼国
にゅうおだいかいけしこくふうすいごせんぽうひょうだらせっきこく

其中若有乃至一人称観世音菩薩名者
ごちゅうにゃくうないしいちにんしょうかんぜおんぼさみょうしゃ

是諸人等皆得解脱羅刹之難
ぜしょにんとうかいとくげだつらせつしなん

以是因縁名観世音
いぜいんねんみょうかんぜおん

若復有人臨当被害称観世音菩薩名者
にゃくぶうにんりんとうひがいしょうかんぜおんぼさみょうしゃ

彼所執刀杖尋段段壊而得解脱
ひしょしゅうとうじょうじんだんだんねにとくげだつ

若三千大千国土満中夜叉羅刹
にゃくさんぜんだいせんこくどまんじゅうやしゃらせつ

欲来悩人聞其称観世音菩薩名者
よくらいのうにんもんごしょうかんぜおんぼさみょうしゃ

是諸悪鬼尚不能以悪眼視之況復加害
ぜしょあっきしょうふのいあくげんじしきょうぶかがい

設復有人若有罪若無罪枷械枷鎖
せつぶうにんにゃくうざいにゃくむざいちゅうかいかさ

検繋其身称観世音菩薩名者
けんげごしんしょうかんぜおんぼさみょうしゃ

皆悉断壊即得解脱
かいしつだんねそくとくげだつ

若三千大千国土満中怨賊
にゃくさんぜんだいせんこくどまんじゅうおんぞく

有一商主将諸商人斉持重宝経過険路
ういつしょうしゅしょうしょしょうにんさいじじゅうほうきょうかけんろ

其中一人作是唱言諸善男子勿得恐怖
ごちゅういちにんさぜごんしょぜんなんしもっとくくふ

汝等応当一心称観世音菩薩名号
にょとうおうとういっしんしょうかんぜおんぼさみょうごう

是菩薩能以無畏施於衆生汝等若称名者
ぜぼさのういむいせおしゅじょうにょとうにゃくしょうみょうしゃ

於此怨賊当得解脱
おしおんぞくとうげだつ

衆商人聞倶発声言南無観世音菩薩
しゅしょうにんもんぐほっしょうごんなむかんぜおんぼさ

称其名故即得解脱無尽意観世音菩薩摩訶薩
しょうごみょうこそくとくげだつむじんにかんぜおんぼさまかさ

威神之力巍巍如是
いじんしりきぎぎにょぜ

若有衆生多於淫欲常念恭敬観世音菩薩便得離欲
にゃくしゅじょうたおいんにょくじょうねんくぎょうかんぜおんぼさべんとくりよく

若多瞋恚常念恭敬観世音菩薩便得離瞋
にゃくたしんにじょうねんくぎょうかんぜおんぼさべんとくりしん

若多愚痴常念恭敬観世音菩薩便得離癡
にゃくたぐちくぎょうかんぜおんぼさべんとくりち

無尽意観世音菩薩有如是等
むじんにかんぜおんぼさうにょぜとう

大威神力多所饒益是故衆生常応心念
だいいじんりきたしょにょうやくぜこしゅじょうじょうおうしんねん

若有女人設欲求男禮拝供養観世音菩薩
にゃくうにょにんせっちょくぐなんらいはいくようかんぜおんばさ

便生福徳智慧之男
べんしょうふくとくちえしなん

設欲求女便生端正有相之女
せっちょくぐにょべんしょうたんじょううそうしにょ

宿植徳本衆人愛敬
しゅくじきとくほんしゅうにんあいきょう

無尽意観世音菩薩有如是力
むじんにかんぜおんぼさうにょぜりき

若有衆生恭敬礼拝観世音菩薩
にゃくうしゅじょうくぎょうらいはいかんぜおんぼさ

福不唐捐是故衆生皆応受持観世音菩薩名号
ふくふとうえんぜこしゅじょうかいおうじゅじかんぜおんぼさみょうごう

無尽意若有人受持六十二億恒河
むじんににゃくうにんじゅじろくじゅうにおくごうが

沙菩薩名字復尽形供養飲食衣服
しゃぼさみょうじぶじんぎょうくようおんじきえぶく

臥具医薬於汝意云何是善男子善女人
がぐいやくおにょいうんがぜぜんなんしぜんにょにん

功徳多不無尽意言甚多
くどくたふむじんにごんじんた

世尊仏言若復有人受持観世音菩薩名号
せそんぶつごんにゃくぶうにんじゅじかんぜおんぼさみょうごう

乃至一時礼拝供養是二人福正等無異
ないしいちじらいはいくようぜににんぷくしょうとうむい

於百千萬億劫不可窮尽
おひゃくせんまんのっこうふかぐうじん

無尽意受持観世音菩薩名号
むじんにじゅじかんぜおんぼさみょうごう

得如是無量無辺福徳之利
とくにょぜむりょうむへんふくとくしり

無尽意菩薩白仏言世尊観世音菩薩
むじんにぼさびゃくぶつごんかんぜおんぼさ

云何遊此娑婆世界云何而為衆生
うんがゆうししゃばせかいうんがにいしゅじょう

説法方便之力其事云何
せっぽうほうべんしりきごじうんが

仏告無尽意菩薩善男子若有国土
ぶつごうむじんにぼさぜんなんしにゃくうこくど

衆生応以仏身得度者観世音菩薩
しゅじょうおいぶっしんとくどしゃかんぜおんぼさ

即現仏身而為説法
そくげんぶっしんにいせっぽう

応以辟支佛身得度者即現辟支
おういびゃくぶっしんとくどしゃそくげんびゃくし

佛身而為説法 応以声聞身得度者
ぶっしんにいせっぽうおいしょうもんしんとくどしゃ

即現声聞身而為説法
そくげんしょうもんしんにいせっぽう

応以梵王身得度者即現梵王身
おいぼんのうしんとくどしゃそくげんぼんのうしん

而為説法応以帝釈身得度者
にいせっぽうおいたいしゃくしんとくどしゃ

即現帝釈身而為説法
そくげんたいしゃくしんにいせっぽう

応以自在天身得度者即現自在天身
おいじざいてんしんとくどしゃげんじざいてんしん

而為説法応以大自在天身得度者
にいせっぽうおいだいじざいてんしんとくどしゃ

即現大自在天身而為説法
そくげんだいじざいてんしんにいせっぽう

応以天大将軍身得度者即現天大将軍身
おいてんだいしょうぐんしんとくどしゃそくげんてんだいしょうぐんしん

而為説法応以毘沙門身得度者
にいせっぽうおいてんびしゃもんしんとくどしゃ

即現毘沙門身而為説法
そくげんびしゃもんしんにいせっぽう

応以小王身得度者即現小王身
おいしょうおうしんとくどしゃそくげんしょうおうしん

而為説法応以長者身得度者
にいせっぽうおいっちょうじゃしんとくどしゃ

即現長者身而為説法
そくげんちょうじゃしんにいせっぽう

応以居士身得度者即現居士身
おいこじしんとくどしゃそくげんこじしん

而為説法応以宰官身得度者
にいせっぽうおういさいかんしんとくどしゃ

即現宰官身而為説法
そくげんさいかんしんにいせっぽう

応以婆羅門身得度者即現婆羅門身
おいばらもんしんとくどしゃそくげんばらもんしん

而為説法
にいせっぽう

応以比丘比丘尼優婆塞優婆夷身
おいびくびくにうばそくうばいしん

得度者即現比丘比丘尼優婆塞優婆夷身
とくどしゃそくげんびくびくにうばそくうばいしん

而為説法
にいせっぽう

応以長者居士宰官婆羅門婦女身
おいちょうじゃこじさいかんばらもんぶにょしん

得度者即現長者居士宰官婆羅門婦女身
とくどしゃそくげんこじさいかんばらもんにょしん

而為説法
にいせっぽう

応以童男童女身得度者即現童男童女身
おういどうなんどうにょしんどくどしゃどうなんどうにょしん

而為説法
にいせっぽう

応以天龍夜叉乾闥婆阿修羅
おういてんちゅうやしゃげんだつばあしゅら

迦樓羅緊那羅摩睺羅伽人非人等
かるらきんならまごらがにんぴにんとう

身得度者即皆現之而為説法
しんどくどしゃそっかいげんしにいせっぽう

応以執金剛神得度者身得度者
おういしゅうごんごうじんとくどしゃ

即現執金剛神而為説法
そくげんしゅうごんごうじんにいせっぽう

無尽意是観世音菩薩成就如是
むじんにぜかんぜおんぼさじょうじゅにょぜ

功徳以種種形遊諸国土度脱衆生
くどくいしゅじゅぎょうゆうしょこくどどだつしゅじょう

是故汝等応当一心供養観世音菩薩
ぜこにょとうおうとういっしんくようかんぜおんぼさ

是観世音菩薩摩訶薩於怖畏急難之中
ぜかんぜおんぼさまかさおふいきゅうなんしちゅう

能施無畏是故此娑婆世界
のせむいぜこししゃばせかい

皆号之為施無畏者
かいごうしいせむいしゃ

無尽意菩薩白佛言世尊我今当
むじんにぼさびゃくぶつごんせそんがこんとう

供養観世音菩薩即解頸衆宝珠
くようかんぜおんぼさそくげきょうしゅほうしゅ

瓔珞價直千両金而以與之作
ようらくじきひゃくせんりょうごんにいよしさ

是言仁者受此法施珍宝瓔珞
ぜごんにんじゃじゅしほっせちんぼうようらく

時観世音菩薩不肯受之無尽意
じかんぜおんぼさふこうじゅしむじんに

復白観世音菩薩言仁者
ぶびゃっかんぜおんごんにんじゃ

愍我等故受此瓔珞
みんがとうこじゅしようらく

爾時佛告観世音菩薩当愍此
にじぶつごうかんぜおんぼさとうみんし

無尽意菩薩及四衆天龍夜叉
むじんにぼさぎゅうししゅうてんりゅうやしゃ

乾闥婆阿修羅迦樓羅緊那羅
げんだつばあしゅらかるらきんなら

摩睺羅伽人非人等故受是瓔珞
まごらがにんぴにんとうこじゅぜようらく

即時観世音菩薩愍諸四衆
そくじかんぜおんぼさみんしょししゅう

及於天龍人非人等受其瓔珞
ぎゅうおてんりゅうにんぴにんとうじゅごようらく

分作二分一分奉釈迦牟尼佛
ぶんさにぶんいちぶんぶしゃかむにぶつ

一分奉多宝佛塔
いちぶんたほうとう

無尽意観世音菩薩有如是
むじんかんぜおんぼさうにょぜ

自在神力遊於娑婆世界
じざいじんりきゆうおしゃばせかい

爾時無尽意菩薩以偈問曰
にじむじんにぼさいげもんなつ

世尊妙相具 我今重問彼
せそんみょうそうぐ がこんじゅうもんぴ

佛子何因縁 名為観世音
ぶっしがいん ねんみょういかんぜおん

具足妙相尊 偈答無盡意
ぐそくみょうそうそん げとうむじんに

汝聴観音行 善応諸方所
にょちょうかんのんぎょう ぜんのうしょほうしょ

弘誓深如海 歴劫不思議
ぐぜいじんにょかい りゃつこうふしぎ

侍多千億佛 発大清浄願
じたせんのくぶつ ほつだいしょうじょうがん

我為汝略説 聞名及見身
がいにょりゃくせつ もんみょうぎゅうけんしん

心念不空過 能滅諸有苦
しんねんふくうか のうめつしょうく

假使興害意 推落大火坑
けしこうがいい すいらくだいかきょう

念彼観音力 火坑変成池
ねんびかんのんりき かきょうへんじょうち

或漂流巨海 龍魚諸鬼難
わくひょうるこかい りゅうぎょしょきなん

念彼観音力 波浪不能没
ねんびかんのんりき はろうふのうもつ

或在須弥峰 為人所推堕
わくざいしゅみぶ いにんしょすいだ

念彼観音力 如日虚空住
ねんびかんのんりき にょにちこくじゅう

或被悪人逐 堕落金剛山
わくひあくにんちく だらくこんごうせん

念彼観音力 不能損一毛
ねんびかんのんりき ふのうそんいちもう

或値怨賊繞 各執刀加害
わくちおんぞくにょう かくしゅうとうかがい

念彼観音力 咸即起慈心
ねんびかんのんりき げんそくきじしん

或遭王難苦 臨刑欲寿終
わくそうおうなんく りんぎょうよくじゅじゅう

念彼観音力 刀尋段段壊  
ねんびかんのんりき とうじんだんだんえね

或囚禁枷鎖 手足被柱械
わくしゅうきんかさ しゅそくひちゅうかい

念彼観音力 釈然得解脱
ねんびかんのんりき しゃくねんとくげだつ

呪詛諸毒薬 所欲害身者
しゅうそしょどくやく しょよくがい

念彼観音力 還著於本人
ねんびかんのんりき げんじゃくおほんにん

或遇悪羅刹 毒龍諸鬼等
わくぐうあくらせつ どくりゅうしょきとう

念彼観音力 時悉不敢害
ねんびかんのんりき じしっぷかんがい

若悪獣圍繞 利牙爪可怖
にゃくあくじゅういにょう りげそうかー

念彼観音力 疾走無邊方
ねんびかんのんりき しっそうむへんぽう

玩蛇及蝮蠍 気毒煙火燃
がんじゃぎゅうふっかつ けどくえんかねん

念彼観音力  尋聲自回去
ねんびかんのんりき じんじょうじえこ

雲雷鼓掣電 降雹澍大雨
うんらいくせいでん ごうばくじゅだいう

念彼観音力 応時得消散
ねんびかんのんりき おうじとくしょうさん

衆生被困厄 無量苦逼身
しゅじょうひこんにゃく むりょうくひっしん

観音妙智力 能救世間苦
かんのんみょうちりき のうくせけんく

具足神通力 廣修智方便
ぐそくじんづうりき こうしゅちほうべん

十方諸国土 無刹不現身
じっぽうしょこくど むせっぷげんしん

種種諸悪趣 地獄鬼畜生
しゅじゅしょあくしゅ じごくきちくしょう

生老病死苦 以漸悉令滅
しょうろうびょうしく いぜんしつりょうめつ

真観清浄観 廣大智慧観
しんかんしょうじょうかん こうだいちえかん

悲観及慈観 常願常瞻仰
ひかんぎゅうじかん じょうがんじょうせんごう

無垢清浄光 慧日破諸闇
むくしょうじょうこう えにちはしょあん

能伏災風火 普明照世間
のうぶくさいふうか ふみょうしょうせけん

悲體戒雷震 慈意妙大雲
ひたいかいらいしん じいみょうだいうん

澍甘露法雨 滅除煩悩焔
じゅかんろほうう めつじょぼんのうえん

諍訟経官処 怖畏軍陣中
じょうしょうきょうかんじょ ふいぐんちゅう

念彼観音力 衆怨悉退散
ねんびかんのんりき しゅうおんしったいさん 

妙音観世音 梵音海潮音
みょうおんかんぜおん ぼんのんかいちょうおん

勝彼世間音 是故須常念
しょうひせけんのん ぜこしゅじょうねん

念念勿生疑 観世音浄聖
ねんねんもつしょうぎ かんぜおんじょうしょう

於苦悩死厄 能為作依怙
おくのうしやく のういさえこ

具一切功徳 慈眼視衆生
ぐいつさいくどく じげんじしゅじょう

福聚海無量 是故応頂礼
ふくじゅかいむりょう ぜこおうちょうらい

爾時持地菩薩即従座起
にじじじ ぼさそくじゅうざき

前白佛言世尊若有衆生
ぜんびゃくぶつごんせそんにゃくうしゅじょう

聞是観世音菩薩品
もんぜかんぜおんぼさほん

自在之業普門示現神通力者
じざいしごうふもんじげんじんづうりきしゃ 

当知是人功徳不少
とうちぜにんくどくふしょう

佛説是普門品時衆中
ぶっせつぜふもんほんじしゅちゅう

八萬四千衆生
はちまんしせんしゅじょう

皆発無等等
かいほつむとうどう

阿耨多羅三藐三菩提心
あのくたらさんみゃくさんぼだいしん



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