お蛇さまの夢

昔から年に一回二回、必ず蛇の夢をなんとなく見ていた
茶色い大蛇が通るのを2階の窓から見下ろしていたり、何匹もの黒い大蛇の尻尾部分に囲まれているところを必死に気が付かれないよう顔面蒼白になりながら息を殺して逃げようとしていたりなど
怖い夢だったが、あまり意味があるのか無いのか分からないので深く考えないようにしていた。
今年の春のまだ桜が咲く前の頃合いに、また夢に大きな大きな大蛇の夢を見た
また観てる、、、
場所は、実家
昔実家の裏は林で、林の先には河川がある
その林の中を胴回り2〜3メートルはあろうずんぐりむっくりと太った大蛇がゆっくり這いながら家の裏を進んでいて、あまりに危険なので皆んなにそれぞれの家に帰るよう伝え私も愛猫と共に家に逃げた
ただ、今までと違うのは、、、
その蛇は、大きな大きな白い蛇さまだった
部屋に入り安心していると、なんとあの白い大蛇は、なんと!我が家で戸愚呂を巻いているではないか!?
必死で気づかれないよう息を殺して入って来れないようドアノブを握る!!助けを呼ばなきゃと、愛猫に父を呼ぶよう声をかけようとしたが、
あ、猫に父を呼べ!は、無理か、、、
それに父は高齢だから対処出来ない
ならばここで私が耐えるしかない
ドアを少し開けて様子を伺うと、ドアの前をゆっくり這いながら横切っていた
その後どうなったかは分からず目が醒めた

何を意味する夢だったのか、、、
その夢を見たと父に話したら、近くに白蛇祀ってる神社ある
との事で、帰省した折に連れて行ってくれた
前々日まではまだ桜は咲いてなくて咲くまでまだ数日という感じだったのに、私が帰省するのに合わせたかのように河川敷の桜は咲きかけだし、翌日には見事な満開で、常に曇っているような地域だったのに参拝したその日は見事な快晴だった
せっかちな父は私が寺や神社に行くときは不思議と文句言わず黙って長い時間待っててくれる
その日もずいぶん待たせてしまったが、家にいるより出かけた方が楽しい、と、腰が痛くて車から降りずに待ってただけなのにそう返答してくれた
私は蛇が大嫌いで、本当に嫌だ
マムシがよく出る神社なようで、マムシ注意と書いてあったが、晴れてるし、人の気配もあるので大丈夫だろうと意気揚々と小さな橋を渡りきった途端に何気に眼線を降ろすと、、、
まだ子どもなマムシくんが居るではないか!!
太陽光線の具合で模様が金色に輝いては居たが蛇は蛇
驚き慄き声が詰まる
橋を渡り終えた者に踏まれる場所である!
そんな所に居たら踏まれるでっ早う行きなさいっ
と、声をかけるが動かず
そっと離れて観察してると、男性がその蛇さんを跨いで橋を渡ろうとしてるがその男性は全く気付かずに渡って行った、、、
はへ?移動したのか?
それは分からなかったが、私がその蛇に気がつけば良かったのか、と、想い家を取り直して周辺を廻る
この辺りは伊邪那美命が祀られている印象が残った
その後暫くして、白蛇は神さまだと言われているが我が家に幸は来ないままだ

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