②高校を留年しかけた私が高3の秋から政治経済を勉強してMARCHに合格した話。
前回のお話はこちら
受験科目が数学から政治経済に変更になる
前回の記事で話したように、塾講師のT先生の提案で私の受験科目が政治経済になった。
三者面談後、提案に飛びついたはいいが政治経済について何も分からない。また、塾の先生もT先生から政治経済を担当するS先生に変わった。
なので、S先生に何から手をつければいいか聞いた。
「とりあえず共テ用の参考書を一周してみて、残りは授業内で演習を解きながら覚えていこう。」
何でもいいんかい。おすすめの参考書はあるかも聞いてみた。
「畠山と蔭山の参考書が人気かな。人によって好みが分かれるから実際に目を通して決めた方がいいよ。」
次の日、私は某B○○KOFFに向かい、畠山と蔭山の参考書を見つけた。
筆者はイラストが多く、字が大きく書かれている蔭山の本を選んだ。
思いもよらない幸運
そしてついに、政治経済の勉強が始まった。
1番初めに昨年の共テ政治経済を解いてみた。驚いたことに平均点が取れた。数学は夏休みに頑張っても50点が最高だったのに、政治経済はノー勉で60点台が取れる。なんてタイパの良い科目なんだと喜んだ。
しかも、幸いなことに筆者は政治経済とすこぶる相性が良かった。
国会や内閣、裁判所の制度を学んだときはとても面白くすらすらと内容が入ってきたし、経済の大まかな仕組みを知ったときは自分が大人に近づいた?気分になってモチベを高く保ったまま学習を継続することができた。
その勢いのまま、わずか1か月半で共テの範囲を履修し終わった。
そして、10月後半からは共テの過去問演習を解き始め、練習で8~9割近くとることができた。なんと、政治経済を勉強して2か月でほぼすべての内容を暗記し理解することができたのだ。
受験勉強を始めた当初はMARCHに入れたらラッキーくらいで考えていたが、努力すれば手が届くところに自分がいることがわかり、本気でMARCHを目指してみようと決心した。
初めての挫折
共テレベルをおおよそマスターした私は11月から私大の準備に取り組み始めた。しかし、ここで初めての挫折を経験する。
いざ私大演習を解いてみると共テではかすりもしない範囲が出てきて、正答率がガクンと下がった。
しかし、よく考えてみれば当たり前である。国公立は共テのあとに二次試験があるし、私立も共テ利用以外は一般で頑張らないといけない。
当時の筆者は共テさえできれば大体の範囲は何とかなると考えていたのだ。基礎である共テの範囲を一気に詰め込めても、私大で出題される問題が解ける訳がない。(今にして思うとなぜこんな甘えた考えをしていたのだろう。)
いろいろな大学の過去問を解いてみても、日東駒専は60点台、MARCHに至っては50点も取れなかった。(特に法政大学)
また、S先生の授業では早稲田やMARCH、関関同立を中心に解いていた。私は毎回正答率が4割ほどであった。
度重なる間違えに、「やっぱり秋から勉強しても間に合わないのではないか、MARCHなんて夢のまた夢」だと考え込むようになった。スタートダッシュ良かった分うまくいかないことに苛立ちを覚え、政治経済に対して嫌気がさし始めた。
③へ続く…