ライフキャリアレインボー【キャリア理論】
久しぶりに【キャリア理論】についての記事を書いてみようと思います。
スーパー博士の【ライフキャリアレインボー】という理論をご紹介します。
ライフキャリアレインボー
アメリカの教育学者ドナルド・E・スーパー博士が提唱した【ライフキャリアレインボー】。
スーパー博士は、キャリアという言葉を人生全般と捉える考え方(ライフ・キャリア)をキャリア理論に導入しました。
今では「キャリア=人生」という捉え方がよくされるようになってきたと思いますが、その先駆者ともいえるのがスーパー博士です。
そして、人間は
「子ども・学生・余暇を楽しむ人・市民・職業人・配偶者・家庭人」
の7つの役割を、立場によって使い分けているとしています。
この理論の使い方
実際にどのようにライフキャリアレインボーを使うかは、色々と方法はあると思います。
そのひとつの方法を、下に書いてみたいと思います。
①今の自分が7つの役割をどのような配分で生きているかを振り返ってみる。
②未来(1年後など)はどのような配分で生きていたいか、
またどんな変化が起きそうか考え、書き出してみる。
③そのために今何ができるか考え、実行する。
また、未来の変化に対してどう対応していくか考え、対処する。
こんな使い方があります。
①~③続けてやってみると、
今を振り返り、未来を描き、そのためにできること
まで考えることができます。
でも、①だけでもやってみる価値はあるように僕は思います。
今どんな役割をどんな配分で生きているか、普段は中々意識しないものだと思います。
①をすることで、今の自分を振り返るきっかけになります。
感想
正直、僕は初めてこの理論を勉強したとき、あまり好きな理論ではありませんでした。
未来の配分を考えるって、何が起こるかも分からない時代なのに、意味なくないですか?
みたいな、考え方をしていました。(-_-;)
今は、
もちろん先のことは分からないけれど、未来を想像するってワクワクできることだ
と思えるようになりました。笑
どんな未来を歩んでいきたいか、そんなことを考えるのは「希望」であり、
それを支援するのがキャリアコンサルタントの役目でもあるように思います。
そして、使い方のところでも書きましたが、この理論は「今を振り返ってみる手段」としても有効だなと思います。
「役割」というのは、時に縛られてしまうこともあるかもしれませんが、
「自分の居場所」としても捉えることができます。
だから、ライフキャリアレインボーは、「自分の居場所」がこんな風にあるんだと確認できる、自分を肯定できる手段でもあると思います。
「7つの役割」は、スーパーが提唱したものですが、この役割の部分を自分でアレンジしてみるのも面白いと思います。
「親」や「友人」という項目を増やしてみたり、
「余暇」や「職業人」について細分化した項目を作ってみたり、
そうやって自分なりのライフキャリアレインボーを作ってみると、より深く自分のことを振り返ってみることができると思います。
今の自分の振り返りや、ありたい未来、そのためにできることを考えるきっかけとして【ライフキャリアレインボー】をぜひ活用してみてくださいね!
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