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言葉に勇気をもらった話~「97歳の料理研究家 桧山タミ台所展」へ行って~

昨日の夜、福岡から名古屋へ帰ってきました。
久しぶりの旅、とても楽しかったです。

1泊2日の旅で、2日目はほとんどノープランでいたのですが、
1日目の夜、ホテルのテレビから流れてきたローカル情報で
「97歳の料理研究家 桧山タミ台所展」
なるものが福岡で開催されていることを知りました。
会場を調べてみると、泊まっていたホテルからものすごく近くだと判明したので、「行ってみよう」と思い立ちました。

桧山タミさん。

1926年、福岡県生まれ。
日本の料理研究家の草分けとして知られる故・江上トミ先生の愛弟子として戦前・戦後を通じて学ぶ。
戦後、江上先生とヨーロッパ各国を巡った視察旅行を皮切りに、その後も折々に海外へと出向き、世界の料理や食材への見識を深める。
61年に独立し「桧山タミ料理学院」を開設。
素材にこだわり、愛着と自然の恵みを大切にする心が息づいた、昔ながらの日本の家庭料理を教える。

「みらいおにぎり」より/桧山タミ

台所展には、彼女の言葉が吊るされている展示がありました。

料理も、人生も、私も、色んなものへ繋がっている
好奇心って、素晴らしい

生き方って、佇まいや表情、態度にも滲み出るものだと思います。
そして、言葉にも。
「言葉って素晴らしいものだな」「言葉で伝わるものがあるんだな」と感じました。

福岡での友人との会話の中で、

事実というものは存在しない。 存在するのは解釈だけである

というニーチェの言葉が出てきたのですが、

確かに発された言葉も、受け取る人の解釈に委ねられてしまうけれど、「伝えたい」という思いがない限り伝わらないよね

ということも語り合ったりしていました。

「言葉の不自由さ」についてこれまで書いたことがあります。
確かに言葉は完璧なものではないのかもしれません。
それでも、
「言葉で伝わるものがある」
「思いを乗せた言葉だからこそ、伝わるものがある」
そんなことを感じました。
言葉って、素晴らしい!

*

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