見出し画像

五七五で残す記憶

緩やかな坂道を歩く。聞こえるのは鳥の囀りと私の息遣いだけ。寂しくも少し落ち着くこの時間。この感覚が好きで私は一人旅をやめられない。ようやく坂を上がり切り、小高い展望台から田園風景を見渡す。もう鳥の囀りも私の耳には入ってこない。松尾芭蕉の気分になり、ここで一句。

一人旅 鳥もおちるる 稲穂かな

いいなと思ったら応援しよう!