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資本主義とは? 〜大人になって気づくこと〜



資本主義とは?

「資本主義って習ったことある?」と聞かれて、「ない」と答える人はほとんどいないでしょう。社会科や歴史の授業で一度は耳にした言葉だと思います。

でも、「資本主義とは何か?」と改めて問われたらどうでしょう。例えば、こんな定義を教わったかもしれません。

封建制度に次いで現れ、産業革命によって確立された経済体制。生産手段資本として私有する資本家が、自己の労働力以外に売るものを持たない労働者から労働力を商品として買い、それを上回る価値を持つ商品を生産して利潤を得る経済構造。生産活動は利潤追求を原動力とする市場メカニズムによって運営される。キャピタリズム。

デジタル大辞泉(小学館)

正しいけれど、なんだか遠い話のように感じませんか?資本主義社会に生きているはずなのに、私たちの日常と結びつけるのは意外と難しいものです。


お金を稼ぐ方法 – 「労働収入」と「資産収入」

学校では「勤労の義務」を教えられます。日本国憲法第27条にある通り、私たちには「働く義務」があるんです。では、なぜ働かなければならないのでしょうか。「国民の義務だから」と答えるのは間違いではありません。でも、もっとシンプルに言えば、「お金を稼ぐため」です。

現代社会では、お金を稼ぐ方法は大きく次の2つに分類できます。

  • 労働で稼ぐ(労働収入)
    会社員、公務員、アルバイトなど、自分の時間や労働力を提供して報酬を得る方法です。

  • 資産で稼ぐ(資産収入)
    起業してビジネスを運営したり、不動産や株式、著作権など、自分の資産や仕組みを活用して利益を得る方法です。

不思議なことに、義務教育や大学教育では、「労働収入」と「資産収入」という2つの稼ぎ方について体系的に教わることはほとんどありません。しかし、社会に出て働き始めると、多くの人がこれら2つの収入形態を認識し始めます。


大人になって気づく資本主義

多くの人が労働者として働き、社会を支えています。「労働者でいること」を選んだ人もいれば、「労働者でいるしかなかった」人もいるかもしれません。
あるいは、何も考えずにその道を歩み続けている人もいるでしょう。

そんなとき、「なぜ、多くの人が労働者である社会が成りたっているんだろうか?」と疑問に思いました。そして、資本主義を維持するための2つの制度、権威主義と民主主義の存在を再認識することになりました。

  • 民主主義は「自由と平等」を掲げ、働き方や生き方を個人が選択できる。

  • 権威主義は「秩序と管理」を重視し、社会全体の安定を維持する。

日本で暮らす人々にとっては、資本主義はさておき、民主主義は良いものであると認識されてますよね。ただ民主主義を掲げる国家であっても「秩序」を大切にします。ときには、武力行使にも至りますよね。
資本主義が安定して機能するためには、民主国家であろうと権威国家であろうと、この2つのバランスが欠かせないのかもしれません。

大人になって改めて見つめ直すと、資本主義はただの経済システムではなく、世界の国々、私たちの生き方に深く関わっていることに気づかされます。

ところで、あなたは今、どちらの「お金の稼ぎ方」を選んでいますか?
そして、それは本当に「自分で選んだ道」でしょうか?

大人になって資本主義を見つめ直すと、そこには思いがけない発見が待っているかもしれません。


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