赤月ゆに氏を切り抜く
赤月ゆに氏の切り抜きを投稿した。
今まで切り抜いてもいなかったのに、いきなり名シーン50選で17分なんて動画を出したことで、「なにこの投稿者気持ちわるッ!」と思った人もいるかもしれない。
しかし自分の中では出すべくして出した動画だ。
むしろ遅いくらいかもしれない。
ここ最近、ろくに動画を出さずにYoutubeをダラダラ見続けて時間を浪費していたわけだが、見ている動画の傾向ははっきりしていた。
知識が得られる系の動画だ。
だからかなえ先生だったり、懲役太郎氏だったり、すぐる先生だったり、Vtuber以外ではゆる言語学ラジオだったり各社のニュースだったり、亜留間次郎氏だったりと、もう色々なものを見まくっていたわけだが、
挙げた人を見ればわかるように男ばっかである。
そんな中で赤月ゆに氏は燦然と輝く存在だった。
赤月ゆに氏は様々なトピックを紹介するのを主体にしたYoutuberだ。
凄まじい読書量によるものなのだろう、赤月ゆに氏は何かを解説するときに多面的な知識で語ってくれるので、これが新たな発見をくれる。
そしてなにより容姿がかわいい。
見てる動画の大半が男な自分にとって、ありがたみしかない。
落ち着いた声も非常に聞きやすくて素晴らしい。
もうデビューしてから何年も経っていることもあり、動画も潤沢にある。
貪るように視聴したのは言うまでもない。
そして赤月ゆに氏は切り抜き賛成派である。
自ら「切り抜きしてくれ!」と動画を出したくらいだ。
自分は赤月ゆに氏の動画を十分すぎるほど視聴したし、切り抜きを作成する条件は揃っていた。
しかしまあホントにやる気が湧かなかった。
知識の吸収は楽しいが、切り抜きをする気力が皆無。
再生数の推移記事を見てもわかるが、毎回「もう一週間経ったの?」
「来週は何とかしないと・・・」とかほざいている状態だったのだ。
この状況が変わるのは、独学大全を思い出してセルフモニタリングを開始してからようやくである。
まずは津軽ねぷこ氏の切り抜き動画で勘を取り戻し、いよいよ赤月ゆに氏の切り抜き作成に取り掛かったのは、5/31~6/1にかけての深夜からだった。
【仕込み】
何の切り抜きを作るか。まずそれが問題だ。
赤月ゆに氏はどちらかというと動画勢である。(配信もしている)
動画勢とは、配信ではなく動画投稿を主体にしている人のことだ。
初期のVtuberは動画勢ばかりだったが、今はにじさんじやホロライブのような大手の事務所は基本的に配信で稼ぐスタイルを採用していることが多い。
そして赤月ゆに氏に切り抜きが少ないのも動画勢だからだと言える。
動画の完成度がそもそも高いので、切り抜く必要がないのだ。
じゃあ配信を切り抜くのが良いのだろうが、果たしてそれは裾野を広げることになるのだろうか?
例えば自分は「目の見えない人は世界をどう見ているのか」という本について赤月ゆに氏が配信で語った回はいつか切り抜きたいと思っているが、
今ではない気がした。
まずは赤月ゆに氏の人柄を知ってもらえるような動画を作りたいと、なんとなく思った。
知らない人には興味を持ってもらえるように。
すでに知っている人には懐かしんでもらえるように。
今までに面白いことをいくつもやっているのだ。
その人となりを知らせる動画はやろうと思えば作れるはず。
知識解説系のシーンは控えめにして、あくまでもどんな人間(吸血鬼)なのかを教えるようなもの中心に集めよう。
ということで動画を見始める。
もちろん倍速である。
気付くと6時間が経過した。
もう朝だ。
当初自分は100選を作ろうと思っていたが、途中で「いや絶対無理だわ」と思ったので50選にした。
自分は凡人である。無理をしてはいけない。
完成しなくなるから。
数多の動画を見て、それをスプレッドシートにまとめていく。
こうやってスプレッドシートに入力していくことにしたのは堀元見氏の配信の影響だが、スプレッドシートの素晴らしさに改めて気付かされた。
これを考えた人間は天才だろう。
(このスプレッドシートにはこの後の工程でも度々助けられることになった。行き当たりばったりだったらもっと時間がかかっていたことだろう)
【編集開始】
いよいよ切り抜きを作成していく。
作業工程としては、
切り抜きを作りまくる。(50個)
↓
それを組み合わせて一つにする。
という感じになるわけだが、めちゃくちゃ時間がかかるのはなんとなく察しが付くだろう。
今回は赤月ゆに氏の優秀な動画のおかげで字幕を入れる必要はないが、
さすがに50個切り抜くのは骨が折れる。
とりあえず50個の候補を切り抜き終わった頃には1日が終わっていた。
あとはこれを一つにまとめる。
ただただ動画を並べていくだけなら楽なのだが、それではあまりにも雑な動画になってしまう。動画が切り替わる際のカットインくらいは入れたい。
邪魔に感じない程度の短さのやつを。
そうだ、そこにサムネと動画タイトルも入れたら、あとで検索するときに役立つだろうか?
・・・こういうことを考え始めると時間がいくらあっても足りなくなるのだ。
カットインをなんとなく作る。
サムネ画像とタイトルというシンプルなもので、背景には最近発表された新しい事務所名の「ライヴラリ」の発表画像をぼかしてみた。
動画をストップしないと全部の文字は読めないだろうが、文字を読めるレベルまで時間をとってしまったら本末転倒だ。数秒の表示だけでいこう。
あくまでこれはカットイン。
お役立ち情報を付与したカットインなのだ。
ここでまた問題が発生する。
切り抜きの順番をどうするかだ。
時系列にするというのもありだろうが、それでは芸がない気がする。
せっかくならそれぞれの素材が輝ける配置でなければならない。
一度そう考えついてしまうともう終わりである。
思考の袋小路に突入し、作業は停滞し始める。
1時間半ほどかけて、どうにか答えを出した。
これで終わりかと思ったら大間違いである。
ここから音量の調整に入る。
同じチャンネルの動画だから音量が同じだと思っている人も居るかもしれないがそんなことはない。
なぜか爆音だったり、逆にやけに音が小さいなんてこともある。
そしてさらには基本的な音量は普通でも、一部SEが明らかに大音量な場合もあったりする。
そういったものを一つ一つ修正していくのだ。
まあでもこれは完全に自分の好みだ。
人によってはSEは爆音で流したい人だっているだろうし。
上の赤月ゆに氏がビンタを食らうシーンは、元動画だとかなり大きなSEが鳴っている。
個人的に気になったのでペンツールで音量を下げる。
はっきりいって面倒である。
50個全てに対してこんな感じのチェックを行っていく。
そして更に追加要素を加えることにする。
シーン数を示す数字である。
50個のシーン(切り抜き)を集めたのだから、それをちゃんと表示しないといけない。
物によっては切れ目がよくわからないものだってあるのだ。
せっかくなのでちょっとしたタイトルのようななにかも追加する。
あくまでもそれぞれのシーンは一部分の切り抜きなので、伝わらない情報はある。少しでもそれを埋める存在としてタイトルを用いることにしよう。
まあ『黒船のハンス』は元動画を見ていても謎の外国人でしかないのだが。
その後、やっぱり別の切り抜きにしようと思い立ち、2つほど新しく切り抜いたものに差し替えたりしつつ、合計で20時間くらい作業をして、どうにか動画は完成した。
【サムネ作り】
サムネ作りは難しい。
なにせそういうデザインセンスを磨いてきた人間ではないのだ。
どんな配置が良いのか、フォントは何を使うのか、色は?装飾は???
もうわけがわからない。
サムネを外注する人間が多い理由がよく分かる。
非常に大事なものなのに、本当に見当もつかないのだ。
そして思い至る。
「とりあえずいっぱいバラ撒いておくか・・・」と。
そして文字を入れていくが・・・全くしっくり来ない。
やっぱだめだ。大きくキャラを入れる正攻法で行こう。
いや、正攻法かどうかはわからんが。
うん、これでいいか。
かわいいし問題ないだろう(諦め)
しかしここで事件が起きる。
いやPhotoshopくん、その画面は何・・・?
さっきまで表示されてたゆにちゃんが映ってないんだが・・・?
PNGの書き出しが出来ない。
ファイルの保存もできない。
詰みです。
はぁあああああああぁぁああぁああ~~~~・・・・・・・・・・。
月額6000円のソフトがこれである。(自分は3000円だけど)
もっと安定性ってやつを高めてさぁ・・・
ホンマにAdobeってのは・・・
あ、
noteで記事を書くときのためにスクショとってたよな・・・?
そう、これである。↓
いや本当にスクショとっといてよかった。
つまり今アップロードされている動画のサムネは、このスクショから灰色の部分を削除したものなのである。
危なかった。
気力が尽き果てるところだった。
まあPhotoshopのデータは吹っ飛んでいるので、もう細かい変更は一切出来なくなったわけだが・・・。
ま、まあよく見ると100点満点のサムネに見えなくもないし、いいか!!
【で、見てもらえるんだろうか】
さて、動画制作というのは凄まじく時間と手間がかかるというのはなんとなくわかってもらえただろうか。
しかし時間をかけたからといって絶対に見てもらえるわけでもないのがこの厳しい世界である。
それに自分の今回作った動画は、エフェクトやらなんやらをガンガン使っているわけでもない、出来合いの動画を組み合わせるだけなのにこんなに時間がかかるのだ。
動画で飯を食うというのは凄まじくハードルが高い。
しかも自分は一銭も貰わずにこんなことをしているのだからただの狂人だ。
でもなんというか、作りたいものを作れた充実感というものは、良い。
結論:ヒカキンは凄い
どんな結論だ。