Vtuberのキャラ設定によるバフについて
例によってかなえ先生の配信を見ていたときのこと。
かなえ先生がVtuberを始めるにあたり、どんな事を考えて参入をしたかを語っていたのだが、名前についてこんなことを言っていた。
「名前で暗示をかけるんです^^」
「”先生”って付けると自然と力関係ができるんですよ^^」
・・・いや、この書き方だとかなえ先生が、めっちゃ策を弄する悪どい人間みたいに見えるが、多分頭のいい人はみんなこういうテクニックを使っているものなんじゃないかと思う。
これによってかなえ先生は視聴者側に「先生の話を聞く生徒」という影響を知らず知らずのうちに与え、聞く姿勢を作らせる意図があるらしい。
実際、自分もなんかすごそうな肩書きには弱い。(東大教授とか)
そして思う。
Vtuberの設定って自由だったなと。
いうたら大魔王だってセミだってなんでもありだ。
まさか一部の人は巧妙にこのテクニックを使っているのでは・・・?
例としてホロライブを見てみよう。
・宝鐘マリン
宝鐘海賊団の船長。
船長と言ったらもう、船の最高権力者である。
チャンネル登録者は船員となり、まさに主従関係が出来上がっている。
たまに「おうマリン!」という軽快なやり取りはあるが、基本的にみんな船長を上司として扱っている・・・はず・・・。
・白銀ノエル
白銀聖騎士団の団長。
ファンは白銀聖騎士団に所属して団長を支えることとなる。
これもいわば主従関係。
なんとなくファンは団長に尽くしてる感じが強い気がする。
・姫森ルーナ
お菓子の国のお姫様。
ファンはルーナイトとして姫に尽くすことになる。
めっちゃゲームが上手いファンが多くいる印象がある。
なんだか空気感が他と違う。
こうしてみると、確かに効果があるように思えなくもない。
一方で、そういった主従設定ではない場合も見てみよう。
たとえばさくらみこ氏はどうだろうか。
・さくらみこ
電脳桜神社の巫女。そしてアイドル。
巫女は神に仕えるもの。
そうなるとファンとの間には設定による主従関係は生まれない。
そのためなのか、ファンとも距離感が近い気がする。
というか下に見られているまである。
実際ポンがすごいのでわからんでもない。
個人的にはサムネ制作スキルなどで尊敬する存在である。
・大空スバル
総合格闘技部とe-sports部のマネージャー。
マネージャーと聞くと主従関係に思えなくもないが、ファンとの距離感は友達という感じだ。同じ学年のクラスメイトみたいな対応なのか。
配信を見ていてもそんな感じの雰囲気はある。
・・・やはりこうしてみると、キャラクター設定によってリスナーの行動様式に多少の変化が加わっている感じはしてくる。
特にルーナイトはその雰囲気が強いように思うのは自分だけだろうか?
ゲームとかでガチで守りにいく感がある。
他にもすごそうな設定のホロライブメンバーは色々居るが、必ずしも設定通りに尊敬されるとは限らない。
例えば秘密結社holoXの総帥であるラプラス・ダークネスが総帥らしい扱いを受けているかと言えば話は別だ。
結局は配信によって作られる雰囲気も大きいのは当然である。
・・・そうだ。
設定からの乖離の凄さと言えば、忘れてはならない人が居た。
・戌神ころね
戌神ころね。
公式によると、
都会にあるパン屋さんにいる犬。
いやもう逆にすごい設定だが、
ではファンに犬のごとく扱われているかというとそうではない。
むしろリスナー側が指を捧げたり、殴られたりする。
もう誰もパン屋の犬の設定覚えてないんじゃないかという気がしてしまうくらいに、独特の配信スタイルを確立しているのが戌神ころね氏だ。
その様はまさにエンターテイナーと呼ぶにふさわしい。
ゲームに対する姿勢や独特な企画もそうだが、OBSの操作によってリスナーを楽しませることに関してもトップクラスだと言える。
そして鍛えた肉体によるダンスも素晴らしいし、
他のホロメンにはない独自の曲のチョイスでファンを引き付けてやまない。
そして自分は最近Doggy god's streetを延々聴いている。
もうStellarStellarに引き続きドハマりである。
戌神ころね氏の作り上げてきた世界観の集大成のようなMVにも感動する。
是非一度ご視聴を。
いやしかしこうして記事を書いていて、
本当に尊敬できるエンターテイナーだなと改めて思った。
戌神ころね氏は今は休暇に入っているが、
しっかり休んで回復してほしいなと思う。
戌神ころね氏の1%だけでもいいから、
エンターテイナーの力を身につけたいものだ。
~完~