親子関係を“コントロール”という観点で見てみた。
先日、小学生の娘さんのおられるお母さんが来られました。
聞くと、
娘さんは絶賛反抗期で、
昔は本当は明るくて、お母さんの言うことを“何でも聞いてくれるこども”だったけど、
今は全くそうじゃないので、
悩みに悩まれ、色んな
「育児セミナー」
を受講しているとのこと。
ただ、表情も、
お身体も、
決して晴れやか!
とはお世辞には言いにくい感じでしたので、
「どうかされました?」
と伺いました。
すると、
何かの育児セミナーで
「自己満足はいつか枯渇する。
ただ、人間は誰かに満足してもらう時のエネルギーは無尽蔵。
だから、こどもに満足してもらえることをした方が良い。」
と言われたらしく、
こどもに満足してもらえることを最優先にして、
色んなことを「してあげた」結果、
こどもの反抗期は強烈になり、
自分も満たされず、
なんだかしんどくなった
とのことです。
「私、どうしたら良いでしょうか?」
とこの世の終わりみたいな表情で聞かれました。
なので、あくまで僕の考えですが、、、
と前置きした上で、
「(鬼)コントロールを手放すしかないのではないでしょうか?」
と率直に喋らせて頂きました。
確かにこの方が言うように
親子の関係であろうが、
人間同士の
「してもらう」「してあげる」という関係において、
お互いに「満ち足りている」場合、
エネルギーは無尽蔵になる可能性があると思います。
でも、それには前提条件があると
個人的には思っています。
それは
「双方にコントロールの意思がない場合」
です。
個人的に
反抗期は他者とぶつかって、自己の輪郭を認識していく大切な時間だと思っています。
そんな時に、
コントロールなんてしようとしたら、反発が強くなるのは当たり前です笑
なので、大切なことは
「なぜコントロールしたくなるのか?」
ではないでしょうか?
という話になりました。
この方の場合は、
①自分自身を信用出来ていない。
②自分自身を信用出来ないから、相手のことも信用出来ない。
③だから、自分自身が許容出来る範囲の「こうあるべき」という囲いを相手に設ける。
④そのは囲いに収まれる人=良い人、収まれない人=悪い人
という基準を設け、コントロールする。
⑤今まで囲いの中でコントロール出来ていた娘さんが、反抗期を迎えコントロール出来なくなった。
⑥「なんで、囲いの中にいてくれないの!?」と被害者になった。
みたいな感じだと思います。
そもそもの前提が「不安」から始まるコントロールだと、
「依存」というどこまで行っても不安しかないループに陥りがちです。
なので、
「色んな育児セミナーに行くほど、
娘さんのことを思って、
愛しているなら、
なんで不安ベースでコントロールしようしちゃうんだろう?」
という深掘りを二人でしていきました。
そしたら、
「こどもを信じて、ドンと構えてみようかな?」
と仰ったのですが、
直後に
「それって本当難しーー!(>_<)」
という本音が出たので、
二人で笑っていました。
そもそもはエネルギーがテーマでしたので、
本当はエネルギー的な観点でも喋らせて頂いていましたし、
実際に書かせて頂いていたのですが、
(※僕は
・エネルギーをすぐあげちゃう人
→エネルギーアンパンマン
・エネルギーを奪っちゃう人
→エネルギーヴァンパイア
と勝手に呼んでいます。
その時の記事はこちら)
あり得ないくらいめちゃくちゃ長くなってしまったので、割愛させて頂きました。
続きはラジオの方で喋らせて頂けたらと思っております。
ということで、割愛しても長い文章を読んで頂きありがとうございます。
中壽賀宣行