見出し画像

『からだはかんぺき2』~女性のカラダ編~

前章、『からだはかんぺき1』~そもそもの話編~では、カラダのそもそもの仕組みについて書かせて頂きました。

この章では、いよいよ唯一この世でこどもを宿し、産むことが出来る女性のカラダそもそもの仕組みについて書かせて頂きます。

ついつい、こどもさんが生まれると、そちらに目が行ってしまう方が多いです。

でも、そのベースを作るのは女性のカラダです。

個人的には女性のカラダが整っていること。

これが世界が癒えるために最も大切だと思っています。

その理由も含めて、この章では書かせて頂きます。

きっと、読んで頂ければ、今までよりも自分のことを大切に思え、

「女性に生まれて良かった。」

と思って頂けると思います。

日本ホロソフィー協会 会長

中壽賀宣行

画像15

・目次~女性のカラダ編~

○女性の身体の仕組み

○子宮・卵巣・卵管はどこにあって、何をしているのか?

○子宮は“結構、動く”?

○子宮がどれだけ大切にされているか?

○女性特有のトラブルは何で起こるのか?

○妊娠しやすい身体とは?

○妊娠したら女性の身体はどの様に変化する?

○赤ちゃんの居心地の良いポジションは?

○赤ちゃんの位置のチェックポイント

○代表的な妊娠中のトラブルは何で起こるのか?

○理想的なお産とは?

○バーストラウマとは?

○産後のトラブルは何で起こるのか?

○こどもさんが生まれる理由。

○胎内記憶について

○産前産後の施術について

◯女性の身体の仕組み

どれだけ科学が進歩しても、こどもさんを宿し、産むことが出来るのは女性だけです。

そのため、まずは女性の身体の仕組みを知っておきたいと思います。

女性は初潮を迎えた後、殆どの方が月経排卵を繰り返します。

月経が来た後、女性はエストロゲンというホルモンを分泌させ、子宮の中に内膜というベッドを作っていきます。

そして約2週間後に排卵

すると、プロゲステロンというホルモンを出して、更にベッドをフカフカにして、妊娠に備えます。

この間に受精した場合、受精卵はフカフカのベッドに包まれます。

これを着床と言います。

その後、約3ヶ月プロゲステロンは分泌され、より受精卵が快適に過ごせる様にベッドをフカフカにしていきます。

もし、妊娠しなかった場合、プロゲステロンの分泌はストップし、フカフカにした内膜は月経血となって体外に排出されます。

これが月経です。

この様に、女性は初潮から閉経まで、ずっとこれを繰り返します。

毎月新しいベッドを作って、出して、作って、出して、

全て赤ちゃんを宿して、居心地の良いところで過ごしてもらうためです。

男性として、本当に頭が下がります。

身体のことを学べば学ぶほど、本当に女性の身体はよく出来ており、男性は雑だなと思ってしまいます(笑)

月経もそうで、
月の満ち欠けの周期に近いため「月経」と言いますが、

実際に健康な女性は満月で月経新月で排卵

もしくは、新月で月経満月で排卵をすると聞いたことがあります。

それだけでも、宇宙と繋がっている感じがして神秘的です。

それに比べて、男性の月経(射精)3日に1度。。。

しかも、相当個人差があります。

僕の少ない知識では何と繋がっているのかさっぱりわかりません(笑)

◯子宮・卵巣・卵管はどこにあって、何をしているのか?

先ほどの排卵月経をしてくれている臓器。

それが、子宮・卵巣・卵管と言われる通称「婦人科系」と言われる臓器です。

ここは人類に取って、一番大切といっても過言ではないとてつもなく大切な「こどもを宿す」ということをしてくれています。

さぁ、この子宮・卵巣・卵管はどこにあって、何をしているのでしょうか?

これはご存知の方も多いかと思います。

子宮は女性の下腹部の真ん中にあり、丁度ニワトリの卵の大きさくらいをしています。

そこから左右に卵管という管が伸びています。

また、子宮の左右に梅干しくらいのサイズの卵巣があります。

子宮

この卵巣から月に一度卵子が飛び出ること「排卵」と言います。

排卵された卵子卵管がキャッチして、通常1週間くらいの時間をかけて卵管を通り、子宮へ向かいます。

ここで精子に出会えば受精し、受精卵となリ、出会わなければ月経時に経血とともに体の外へ出されます。

晴れて受精卵となり、子宮に「着床」した時点で、「妊娠」したことになります。

ちなみに、普段はニワトリの卵くらいの大きさの子宮。

最大で何cmくらいになるかわかりますか?

正解は約30cm

身体の中でこれだけサイズが変化する臓器は他にありません。

◯子宮は“結構、動く”?

「身体が完璧」というベースを頭に置いた上で、更に知っておいて欲しいことがあります。

それは、

子宮は結構“動く”

ということです。

元々、子宮は子宮筋という筋肉で出来ています。

筋肉なので当然伸び縮みします。

だから、こどもを宿した時にあれだけのサイズの変化が出来るのですね。

ただ、
普段から蠕動運動(ぜんどううんどう)という形で常に動いていると考えられています。

そうやって動くことで常に液体循環させてキレイに保っているのかな?
と個人的には考えています。

でも、それだけではなく、わかりやすく動くタイミングがあります。

それは、
月経のとき

そして、
セックスをしているとき
です。

月経のときは経血を出すために、子宮は上から下にポンプの様に動きます。

そして、
セックスをしているときに女性がオーガズムを感じると、受精しやすい様に子宮は下から上に動き、精子を奥に送ろうとします。

やはり、どこまで行っても「身体は完璧」だなぁと思ってしまうのですが、

では、何でこんなことが可能なのか?

構造的に、子宮・卵巣・卵管「子宮広間膜」という膜に包み込まれています。

その子宮広間膜は骨盤にくっついています。

そうすることで、子宮・卵巣・卵管はブランコに乗っている様にぶら下がることが出来ます。

こうして子宮は骨盤の真ん中にありながら、結構“動く”ことが出来るのではないかと個人的に考えています。

ちなみに、こうして解剖学書を眺めていると、ふと疑問に思うことがあります。

それは、なぜ卵巣と卵管は離れているのか?
ということ。

最初からくっついている方がきっと迷わず卵管を通り、子宮に行きやすい筈です。

これも僕の考えですが、
身体は大切なものを二つ作る癖があります(そうでないものもありますが、、、)

脳、肺、腎臓、鼻の穴、睾丸など

そして、卵巣は本当に大切な臓器です。

何らかの原因で片方の卵管が詰まってしまった場合、その人は単純に妊娠出来る可能性が半分に減ってしまいます。

それを防ぐために、分けたのではないか?
と個人的に考えています。

現に、この卵管というところは、ジャバラの様になっており、非常に柔軟性があります。

そして、自由に動いて反対側の卵巣からの排卵もキャッチ出来るそうです。

それが本当なら古田敦也ばり(年齢がバレる笑)の名キャッチヤーですね!

本当、どこまで行っても「身体は完璧」だなと思ってしまいます。

画像16

◯子宮がどれだけ大切にされているか?

僕は学生時代から本当に解剖学の授業が嫌いでした。

覚えることばかりで、面白くない。

だから、しょっちゅう学校を抜け出しては友達とファミレスに逃げ込む。

そして、誰かに怒られる。

反省して授業に出るも、結局ずっと寝ている。

そして、また怒られる。

行くも地獄、帰るも地獄

とは正にこのことです(笑)

医療系の学生には、そんな人多いのではないでしょうか?

でも、「身体は完璧」という考え方を軸に、解剖学書を眺める様になってから、

身体にあるものは形・大きさ・場所・繋がりなどすべて意味があるのではないか?
と思いました。

すると、前より楽しくて、楽しくて!

勿論、今も全くもって勉強不足なのですが、それでも前よりは好きになっています。

なので、「解剖学」という言葉を聞いただけでアレルギーの出る方も、是非ここで読むのをやめないで下さい(笑)

解剖学書を眺めていると、あることに気づきます。

それは
「身体は大切なものほど奥にしまっているのではないか?」

そして、
「そのしまい方には法則がある。」
ということです。

例えば、皆さんは大切で壊れやすい贈り物を誰かに送る時、どうやって梱包するでしょうか?

恐らく、内側は贈り物の周りをプチプチとかの付いた柔らかい梱包材で包み、外側はダンボールなどの硬めの箱に入れて送りませんか?

インターネットで買い物が簡単に出来る様になった昨今、ア○ゾンさんや楽○さんで届く荷物は大概その様に梱包されていますよね。

梱包

これ、身体も同じなんです。

例えば、大切なもの代表みたいな「脳」

これは頭蓋骨という硬い骨に包まれ、周りを脳脊髄液という液体で満たしていることで、脳自体は宙に浮いている様な感じになっています。

これ、脳が贈り物頭蓋骨がダンボール脳脊髄液が梱包材みたいな役割になっています。

では、子宮はどうなっているのか?

子宮は上から見ると、丁度骨盤の真ん中に来ています。

そして、前を「膀胱」というオシッコを貯めておく臓器、後ろを「直腸」というウンチを通す臓器が優しく包み込んでいる様に見えます。

これ、子宮が贈り物骨盤がダンボール膀胱と直腸が梱包材の様には考えられないでしょうか?

子宮周囲

そう思うと、子宮がいかに大切に扱われているのかがよくわかります。

ちなみに、男性の生殖器はどうなっているでしょうか?

はい、思いっきりむき出しです。

男性器

やはり、見れば見るほど、男性は雑に作られていると思ってしまいます(笑)

◯女性特有のトラブルは何で起こるのか?

では、ここまで大切に扱われている婦人科系に、生理痛子宮筋腫・子宮内膜症などの症状が何で起こるのか?

一緒に考えていきたいと思います。

ただ、僕らは「症状」何かしらの原因「結果」に過ぎないと考えていますので、症状が起きる原因は一人ひとり違うと思っています。

なので、一概に「これ!」とは言えないのですが、身体の繋がりから「そんな考え方もあるんだ。」と思って頂き、症状が出た時に自分や自分の周りの方がよりハッピーになれる様ヒント程度にして頂ければと思います。

まず、ホロソフィーでは

① 生活習慣

② 外傷

③ 精神的なストレス

④ バーストラウマや発達を飛ばしたなど出産時や乳児期のトラブル

⑤ 経年変化

などで、そもそも完璧である身体に色々なトラブルが起きると考えています。

※違う表現をすることもありますが、今回は説明のしやすさから、この5つに分類させて頂きます。

では、1つずつ説明させて頂きますね。

ここから先は

25,420字 / 13画像

¥ 500

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?