エコはエゴ？

先日、畑を始めました。

久しぶりに地元の友達に会えたり、
土に触れたり、
汗を流したり、

個人的には本当に心も体もスッキリする。

そんな時間でした。

僕だけではなくて、僕の周りの方には結構多いと思うのですが、
「無農薬」か「農薬有り」
だったら
「無農薬」
を選ぶ方が多いと思います。

僕も何の迷いもなく、
今回やる畑は
「無農薬」
と決めていました。

なんなら、
「（自然環境のために）EM菌を撒こう！！」
「（自然環境のために）自然農でやるぞ！！」
とみんなで言っていました。

そこに何の迷いもなかったですし、
なんなら、
「100%自然のために良い！！」
と信じて疑いませんでした。

なので、鼻高々にそんなことをマスターの平井さんと喋っていました。

すると、平井さんが
「そこの良い悪いって本当難しいですよね。」
と言ってきました。

「え、なんで！？Σ（ﾟдﾟlll）」
と正直思ったのですが、

「確かに「無農薬」というのは極めて自然寄りの農法で、
自然環境に対して負荷が少ないと思いますし、
実際に野菜のエネルギーも強いと思います。

でも、例えば全ての農家が無農薬にした場合、
野菜を作るのは確実に今より難しくなると思いますし、
取れる量も減ると思うんです。

そうなると、きっと野菜の値段は高騰する。

すると、野菜を食べれない人が大幅に増えると思うんです。

また、EM菌も土着の菌からしたら外来種。

となると、元々の自然環境は崩れるかも知れないですよね。

もちろん、良いことも山ほどあるけど、
そこの良い悪いって難しいと思うんです。」

みたいなことを言われました。

「確かに。。。」

そう言えば、僕も新居を構えてから庭の一角で家庭菜園をしております。

ずっと自然農でやっているのですが、
去年は虫が大量発生して、
野菜が一つも取れませんでした。

これが全ての農家だと思うとゾッとします。

ここで
「怖いな。」
と思ったのは、僕が

「無農薬」「自然農」「EM菌」
＝正解

それ以外
＝不正解

とどこかで思っていたことだと思います。

でも、ミクロもマクロもないなら、
全ての事柄にはメリットもデメリットもあるはずです。

それを踏まえて、
「グレーが大切！！」
といつも言っているのに、
全然わかっていない自分に愕然としました（笑）

昨日はこんな話を行きつけのカフェのマスターと喋っていました。

そこのカフェはこだわりがかなり強くて、ビオ（オーガニック）ワインを多数扱っておられます。

「いや、本当そうですね。

ビオワインも同じで、
葡萄農家さんは土地の環境を守るために農薬を使わないってこだわっておられるんですが、

結局、それを輸送や保存しようと思ったら、
ワインの品質を守るために「冷蔵」しないといけない訳で、

そこにかかるエネルギーは環境に優しいか？と言われたら、
そうじゃないですもんね。」

と言う話になりました。

そして、
「結局、エコはエゴなんですよ！（笑）」
という話になり、

・正解を作った時点で、不正解が出来る。
・そうなると、そこには争いしか生まれない。
・でも、そもそも正解なんかない。
・だから、他人のやることをとやかく言っても仕方がない。
という結論に二人の中でなりました。

僕はと言うと、
ここまで考える前に用意した大量のEM活性液が既に手元にありますので、
（希釈したら東京ドーム一個分！！）

「今の自然環境をトータルで考えたら、EM菌を使った方がメリットが多いだろう！！」

と自分を慰めつつ、畑をヒタヒタにしてやろうと思っております（笑）

物事には必ず両端があると思います。

それなら、まずは自分のやっていることも100%正解でないことを認めることって大切だなと思いました。

そして、その上で、
「良い」「悪い」
「正解」「不正解」
というそもそも存在しないもので、
お互いをジャッジし合うのではなく、

色んな人が、色んな想いでされてることを、

お互いに認め合って、
分かち合って、
生きていけたらしあわせだなぁ。

と、そんなことを思った一日でした。

こういう話が好きすぎて、
完全に自分の趣味をエゴ化して、
ラジオ動画として狂ったようにほぼ毎日喋っておりますので、
もし良かったら僕のYouTubeも覗いてみて下さい。

YouTubeは➡︎こちら

中壽賀宣行