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ハーブで元気に、健康に!

先日、香寺ハーブガーデンの代表福岡さんを訪ねてきました。

香寺ハーブガーデンは「自然から学ぶ」を理念に研究開発型のハーブ園として昭和59年に開園。独自のハーブの抽出技術を駆使して、食品や化粧品などの商品化を続けながら全国でハーブガーデンの監修や設計も行っています。

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はじまりは福岡さんが26歳の頃。
今でこそ、ハーブティやハーブ農園は、身近な存在ですが、昔はハーブ自体の知名度も低く、ハーブについて勉強するために世界中を放浪していた時期もあったそうです。
なかなかうまくいかず露頭に迷った時期も。
そんな行き詰った福岡さんに手を差し伸べてくれたが、フランスの田舎村で出会ったひとりの御婆さんでした。
家に招き入れられ、振る舞われたのは1杯のハーブティ。
それはすっかり弱り切っていた身体に生きる活力を与え、これこそが探し求めていたものだと確信したそうです。
その後その家の女の子に「茶殻はお風呂に入れるのがいいよ」とすすめられるまま入ったハーブの茶殻風呂は心まで癒してくれたそうです。そしてその茶殻は畑に還されました。

この出来事が福岡さんにとっての原点。
自分が助けられたように、その人が本当に困っていることはなにか?それを解決したい!ハーブで人を元気に、健康にしたい!という想いで活動をされているそうです。

活動の拠点のひとつである夢前町の山之内地区は、平均年齢が80歳を超える高齢化が進む地区です。
休耕田には2ヘクタールものカモミール畑を拓き、花を咲かせる時期には観光地に、収穫時にはボランティアの方も招いてイベントにし、人を呼ぶ仕掛け作りで地域活性化に貢献。
近隣の温浴施設も巻き込み、心も身体も癒す療養地にしたいと笑顔で語ってくれました。

植物は、最初に色素、次に香り、最後に機能性を。花も葉も茎も余すことなく使いきるものと考える福岡さんは、その土地の資源や、人々も自然の一部として循環させ、活用します。
廃校になった小学校は、ハーブの抽出や研究を行う施設に、幼稚園は農家レストランに。
診療所がたったひとつしかない土地で、食から健康を運ぶ施設として地域の方々だけでなく、遠方からわざわざ足を運ばれる方も少なくないそうです。

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研究や産業の分野でも功績はさまざま。
大根から「不凍たんぱく質」の抽出に成功した世界初の事例として、文部科学大臣賞を受賞。不凍たんぱく質は品質保持剤として冷凍食品などに必要な添加物に代替できるものとして今では広く浸透しています。
香りの成分を自動車のAIシステムに使用したり、治療薬として医療分野に用いられたりと、あらゆる産業分野に進出・・・などなど逸話がつきない福岡さんですが、いきなりTELアポのみで突撃したわたしたちの話にも真摯に耳を傾け、ご丁寧に対応して下さったその謙虚ながらもバイタリティー溢れる姿勢と、人柄こそが、たくさんの人々を巻き込んでここまでの事業を成功させた秘訣なのかな・・・と。

これからご一緒にお仕事させていただくのが楽しみです。

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