とうもろこしと命の証

母の友人からいただいたとうもろこしを食べた。
非常に甘くておいしかった。なのに、なぜか涙が溢れてきて、切ない気持ちでいっぱいになった。
どうしてだろう。
とうもろこしを育ててくださった方は、亡くなられたそうだ。当人が亡くなられたのは知っていたが、面識の無い全く知らない方だったので、亡くなられた身内の方の心中を察するしか自分にできることはなかった。
「身内の死」という出来事はときに遺族の心を苦しめるときもあれば、故人の生前の逸話で笑うときだってある。それだけ二面性のある物なのだろう。
と思っている。
再び昨日いただいたとうもろこしを食べた。非常に甘くておいしかった。会ったことも無い方だけど、とうもろこしから暖かそうな人柄を感じる。ずっと涙が止まらない。
「たかがとうもろこしごときで大袈裟なこと書きやがって」
なんて考えてしまう価値観だけは絶対に理解したくない。そんな一つの命の証を否定するような考え方だけは絶対に取り入れたくない。
とうもろこしを育てることだってどう考えても相当な労力を要するはずだ。
種をまいたからといって必ずうまく育つ訳じゃないし、枯れたり、栄養が回らず、うまく育たなくなったりする事だってあるかもしれない。
そういう危険を乗り越えてきて、初めて証が完成するのだ。
消費者は食べるだけだけど、その裏には食べる以上の労力がかかっていることを忘れないでいて欲しい。
そこまで見える人が増えてくれたら、フードロスが減るんじゃ無いのかなぁ。と思う。
他人の命の証を受け取ったからこそ、自分も命の証をなんとか形にして残そうと決意した。
だけど、誰かに迷惑をかけたり、事件を起こしたりして証を刻むようなことだけは絶対にしたくない。
ならば、誰にも迷惑をかけないようにひっそりと自分の感じたこと、思ったことをつらつら書き記し続けることが自分にとって生きた証を残す最適解だと思った。
余談だが、母が、近所に住む家族にもおすそ分けをしたらしい。その時に聞いた小さな女の子のセリフが
「とうもろこしだ、だいすき!!」
らしい。
無邪気すぎてかわいいし、その気持ち、絶対忘れないでね。
君はきっと将来おともだちを救える子になるよ。

いかがでしたか?
初めてのnoteで拙い文章になってしまいました。
読みずらいところが多々あると思います。
是非、ご感想等ありましたらXのDMにお寄せください。
次の投稿はいつになるか分かりませんが
何か文章に落とし込めそうな出来事を体験したときに文章を書こうと思います。
それではXのほうで。


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