予測財務諸表/予測PLと予測BSの作成【Accounting基礎】
「予測財務諸表」
予測財務諸表とは、将来の業績を財務諸表の形式で定量的に予測したもの
予測財務諸表の活用場面
・経営上の意志決定(新規ビジネス、大きな投資)
・予算管理(予算と実績比較し、戦略実行状況モニタリング)
・資金計画
作成時の注意点
・前提条件はシンプルにする
・複数のシナリオ作成して定量的に評価
(BESTケース、BASEケース、WORSTケースの3つは用意しておく)
【予測損益計算書(P/L)の作成】
「売上予測」の方法
①事業環境から予測
例:売上=市場規模✕マーケットシェア
②過去の実績から予測
例:売上=売上実績✕成長率
売上=1店舗あたり売上実績✕出店数(投資計画)
→多くの場合①②両法を加味して予測を立てる
費用の分解
「変動費」(売上に比例)
→予測売上高に原価率や販管費率をかけて算出
「固定費」(変動要因を特定し、予測)
→固定費は変動要因によって金額が一定ではない
→変動要因は何か
→固定費の予測には「出店計画」「人員計画」が必要
※「支払利息」は借入金が決まらないと予測できないので
先に予測B/S作成し、予測P/L作成後に再度着手
※実際にEXCELで作成時は前提条件(変動要因)のセルを作成
→条件が変更したら数値を書き換えるだけで予測P/Lの数値が反映されるようにすると良い
【予測貸借対照表(B/S)の作成】
→投資効果の分析をするには予測P/Lだけでは不十分
①売上に連動する・しない項目に分類
(現預金・短期借入金を除く)
②売上に連動する項目・連動しない項目を予測
③現預金と短期借入金を予測
・流動資産・負債の予測方法
→売上に連動する項目
「売上債権」=[月次売上予測]✕[売上債権回転期間](月)
「たな卸資産」=[月次売上原価予測]✕[たな卸資産回転期間](月)
「仕入債務」=[月次売上原価予測]✕[仕入債務回転期間](月)
・固定資産・負債の予測方法
→売上に連動しない項目
「固定資産(有形/無形)」
「長期借入金」
・純資産の予測方法
「資本金」
①増資 ②減資 によって前記の資本金に加減する
「利益剰余金」
①利益出た場合:
前記の利益剰余金に当期純利益足して、配当差し引く
②損失が出た場合:
前期末の利益剰余金から登記純損失を引く
・現預金と短期借入金でバランスさせる
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