母に振り回される

母が銀行のカードをイオンで落として、さまざまな親切を渡り歩いたカードは警察に、母にも連絡が入った。
そこからが大変!
家から1.4キロ、少し遠いし、耳も遠いし、あわよくば右見て左見て道路を斜めに渡る「遠回り=横断歩道」の92歳を警察署に行かせるのは「初めてのおつかい」よりも心配。
「行くしかないか〜!」と出勤時間をコアタイムぎりぎりの11時に定め警察に行くことにした。
当日、朝のんびり起きて警察に行く準備をしていたら、「昨日お母さん行ってきた。」と。
「あらま〜言うのが遅いぞ母!でもま〜それらばちょっとゆっくりして出社しよう!」とのんびり構えていたら
「今日でデーサービスに行くのにオムツがもうない。」とおっしゃる。
そして「朝からオムツを買いにいくのはちょっと〜?だから今日はオムツしない。」と恥ずかしそうにおっしゃる。
デーサービスの送迎車に約1時間乗るのだが、その間にどうしてもトイレに行きたくなるらしく、何度もやれコンビニだ、公民館だと途中下車させているので、安心のためにオムツをつかっている。(名誉のために言うのだが、お粗相したことは一度もない。)絶対にそんな日に限って尿意はやってくる、不安が尿意を呼び寄せる、本人も十分わかってる。
「あ〜わかりました、私が買ってきますよ。」とドラッグストアのオープン時間に慌てて買いに走った。

当然遅刻。

「わ〜まじかよ!」昔の自分ならば思ったに違いない。若い頃から少し遅刻してしまうタイプ。そのくせ、「遅刻=ダメな自分」と自分をせめる。「出来ないものは、出来ない!」と腹を決めてしまえば、それほど罪悪感はない。
気持ちのコントロールができるようになった気がして、それはそれで成果。「人間どこから成長するかわからないね~」と思うことにした。

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