【How to】空蝉に活ける
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5月下旬のハルゼミから、梅雨の晴れ間からニイニイゼミ、梅雨明けにはすっかりヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、クマゼミが鳴き出します。ツクツクホウシが鳴き出したら、夏休みの宿題に焦った思い出のある方、現役の方もいらっしゃると思います。上の写真はアブラゼミのセミヌードです。
今回は、その抜殻(空蝉)を器にお花を活けます。自由花は、すべて見えるものと見えないものからインスピレーションを得て活けます。
冬虫夏草をご存知でしょうか。漢方ではコウモリガの幼虫を宿主に生える子嚢菌類バッカクキン科のキノコの仲間です。セミにもセミタケ等何種類かありますが、身近なところで、ツクツクホウシタケをモデルにしました。
ツクツクホウシの抜殻は壊れやすいので、ミンミンゼミかアブラゼミが適しています。丁寧に採集した抜殻は、枝先から少しずつ適当な位置に下げて行きます。
花材、口の小さい花器(剣山活けは合わないと思います)、鋏の他に、接着剤(粘性の瞬間接着剤がベストでした)、注射器、鋭利なピンセットで活けていきます。
抜殻といっても、元は2~5年地中で樹液を餌にしていた幼虫です。飲めば出しますよね。抜殻でも出していた箇所には穴が開いています。だから接着剤で固めます。そして水と花材を入れた分、重みが増し、枝から滑り落ちますので、お尻と枝の留めたい場所を接着剤で固めます。
活け口は羽化する背中にある開いたところです。そこに水を入れ、花材は先が鋭利なピンセットで入れていきます。抜殻を傷つけたらそこで終わりです!慎重に活けていきましょう。また、下に向く花材を入れるならば、毛細管現象が起こらないように注意しましょう。
上の写真が出来上がり5時間経過したものです。が、花材は夜の暗い時間に、沢山の水を吸い上げます。お休み前にお水を足すのを忘れないでくださいね。日中も午前、午後と、補水が必要です。
それでは、この度もお読みいただきまして誠にありがとうございます。
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