リモートデザインチームで働くコツ
6月からフルリモートデザインチーム「Goodpatch Anywhere」に参加し、UXリード的な立場で仕事をしています。
Anywhereについて詳しくは以下↓
2018年夏に発足したことは知っていましたが、参加したきっかけは社長の土屋さんからのDMでした。
(ちょっと上からな返信ですみません)
このやりとりの後に、マネージャーの齋藤さんに連絡をとり、お話を伺う中で「これは面白いぞ」と感じ現在に至ります。
仕事の仕方が今までと大きく変わったわけではありませんが、これからAnywhereで働いてみたいという方や興味がある方に向けてリモートデザインチーム働くコツみたいなものを書いてみます。
アウトプット=VALUE
メンバーが距離的にも時間的にも離れている分、アウトプットを残すことが何より大切になります。
デザインデータはもちろん、あらゆる思考、調査、議論がプロジェクトの糧となります。考えたことや気づいたことはSlackに投稿し、ストックすべき調査内容や考察はScrapboxに残します。
稼働タイムが非同期な前提であるため、自分たちの仕事の痕跡を何らか残すということが当たり前にできる必要があります。
アウトプットの種類は様々です。
Anywhereメンバーとして成果を出すために大切なことは、自分は何をしたのかを明確に主張することと言えます。Figmaにコメントを残すとことも、Slackに考えを投稿することも立派なアウトプットです。
そこを意識していないとチーム内でも何をしているのか見えず、信頼を獲得できません。
アウトプットの過程すらオープンにする
デザインデータもドキュメントも全員が最新版にアクセスできる状態にします。
ローカルで作業してから最新版をアップロードするのではなく、クラウド上のデータを同時編集するのがベストです。MiroもFigmaもScrapboxもその点は共通しています。
WIP(Work in Progress)という考えがありますが、早い段階から見えるようにしておくことでフィードバックのスピードを圧倒的に早めることができます。手前味噌ですが自分が「作り込まない勇気」という記事に書いた
見た目を整える前に遠慮せず、勇気を出して途中経過を共有する。
共有された方も完成度については触れずにフィードバックする。
というマインドを持ち、高いレベルで実践する必要があります。
システム開発におけるトラックナンバーではありませんが、仮にコアメンバーが倒れたりデバイスが故障しても破綻しないメリットもあります。
編集権限も全員に
ほぼすべてのデータは全員が編集可能な状態にあります。デザイナーに限らず、ビジネスサイドもエンジニアサイドも同様です。
その結果、誰かが作ったファイルという概念は存在せず、誰かが作業した差分のみが存在する世界線が生まれます。
特にデザイン作業に使っているFigmaはWebブラウザで動くため、アプリのダウンロードも必要ありません。スプレッドシートの閲覧/編集権限も全員に付与されます。
誰が書いたかも気にならないため、あくまで内容に対しての議論に集中でき、だんだん慣れてくると発言のハードルも下がり、結果としてディスカッションが多く生まれます。
Miroでは更新差分がハイライトされますし、Figmaのコメント機能、Slackに差分を投稿するなど、アウトプット/更新内容の共有も大切です。
議論すら共有する
Anywhereではコアタイム制もとっておらず、メンバーが同じ時間に動けるとは限りません。そのため議論についてもすべてZoom録画をしておき、参加できなかったメンバーに共有します。
倍速で再生してもらってもよし、Scrapboxに書いた議事録を読んでもらうだけでもよし。議論の内容や経緯までキャッチアップできる状況を作っています。
なぜ時間も場所も離れたメンバーで仕事ができるのか
このように、アウトプットを重要視し、全員に等しく権限を与え、過程から議論までを保存/共有する文化がフルリモートでのデザインを可能にしているように感じています。
参加当初、齋藤さんから「学びの量を最大化できるチームが最強」という話をされました。それを愚直に実践するマインドがやはりもっとも重要なのです。
最後に
自分はリモートで働けるからAnywhereに参加したわけではありません。1人会社/フリーランスでは味わえない、チームで大きな成果を生み出す体験を積みたくて参加をしました。
早く行きたければ、ひとりで行け。
遠くまで行きたければ、みんなで行け。
というアフリカのことわざもあります。
この記事を書いている2019年10月はチームで遠くを目指して走っている真っ只中にいます。
果たしてどこまで遠くに行けるか、非常に楽しみなチームで仕事をしています。
良い結果を出したいものです。
それでは
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