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クライアントワーク出身のUI/UXデザイナーが事業会社で見えたこと

デジタルプロダクトのデザイナーとして働いています、大堀です。
現在自分はイネーブルメントを軸に企業向けデジタルプロダクトを提供するスタートアップ、株式会社ナレッジワークで働いています。

以前公開したnoteに転職の経緯を書いていますが

10年以上続けていたサービスデザインのクライアントワークを辞めて、今年から事業会社のデザイナーにジョブチェンジしました。

今までのキャリアを合算すると
クライアントワーク 約11年(正社員2年、個人事業主4年〜、会社経営5年)
事業会社 約1年(正社員のみ)

という感じで、重複もありますが一通りの働き方は経験してきました。今年から事業会社で働き始め、クライアントワークとの違いが見えてきたので、その辺りに興味があるデザイナーに向けて書いてみます。

クライアントワークの特徴

当然ですがクライアントワークをやっていると経験値がたまります。期間が有限であることが多く、新しく考えたり模索したりする美味しいところ(見方によっては大変なところ)だけ場数をどんどん踏むことができます。結果として特定の業務における経験値が得られやすいのは言わずもがなです。

またデザイナーならその職能を期待されてアサインされるので、デザインスキルも伸び続けます。同じ職種が周りに多いため、同僚や上司から学べることも非常に多いはずです。

特定の経験とスキルを得られるのがクライアントワークです。では事業会社で得られるものはなんでしょうか。

(成長期の)事業会社で働くメリット

大企業の事情は知りません。ただ100名ちょっとの事業会社で働いてみた第一印象は、良い意味で役割が曖昧であるということです。意外かもしれませんが、プロジェクトに職種ごとのアサインはあっても「誰が何をするか」はクライアントワークほどはっきりしていません。職能が明らかに異なる集団ではなく、ジェネラリストが多いから起こると推測していますが、結果として「誰がやっても良いタスク」が社内にゴロゴロ存在しています。余計なことを率先してやる人が必要で、自分は結構そこがチャンスだなと感じています。
つまり見方を変えれば、あらゆる経験を積める環境とも言えるからです。自分の職務を全うさえしていれば、デザイナーであっても調査分析を行なっていいし、企画書を書いていいし、フロントエンドを書いても良いんです。ノーリスクで新しいことにチャレンジできる機会がそこかしこに転がっているのが特徴と感じています。

(成長期の)事業会社が向いている人

スキルの成長は途中で鈍化します。同じような仕事を何年もこなし、成長実感も薄くなっているシニアデザイナーも多いんじゃないでしょうか。

でもまだまだ自己変革を望むなら、事業会社で広い経験を積みに行くという選択肢があります。自分の幅を広げたい人にとっては窮屈に見える事業会社の方がじつは可能性に満ちています。

デザイン以外に何がしたいのかわからない方は、いろいろなタスクを拾いながら模索することもできます。ただし依頼されたタスクを職人のようにこなすだけではこの経験は得られません。積極的に手を挙げて、デザイン以外にも取り組んでみたいという方なら事業会社はおすすめできそうです。

将来またクライアントワークに戻ってもこの経験は役立ちそうですし、デザインと他の職能を掛け合わせた別のキャリアも選択肢に入ってくると思います。ここは自分もまだがむしゃらに走りながら模索しています。

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それでは!

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